第五話 第二十七部 涙ながらも、告白で。
「あの…大事な話しがあるんだ! いや…です。」
「は、はひっ!」
ふたりともものすごく緊張している。頑張れ、二人とも!
「なんだか私まで緊張してきた。」
撫子が俺の手を掴んでプルプルしている。どんな返事と告白をするのだろう。
「俺さ……高校に入って本当に好きな人が出来てさ。」
「うん。」
「それで…なんていうのかな……運命の人だって感じてさ。」
「…うん。」
二人とも少しずつ声が涙声になってきている。そして目からは本当に涙が見えてきた。生田は目をこすっている。そしてふたたび声を上げる。
「俺な…そのために…うぐっ…ものすっごい努力したんだ。」
「…うんっ。」
「だからさ…その…うぐっ…ひぐっ。」
「やめてよ…男なのに…うっ…かっこ悪いよ…。」
「仕方ないだろ…うっ…ソレをいうなら目黒も泣いてるじゃないか。」
「やめてよ…もっと泣きそうになるから…ひぐっ。」
二人ともかなり泣いている。そして俺たちも貰い泣きしてしまいそうだ。ものすごい泣き告白になるのだろうか。
「だからさ…俺さ…。」
「…うん。」
「目黒のことが……ひぐ…大好きなんだ。」
「……!!……。」
目黒がこくっとうなずく。泣きながらでもしっかり聞いてくれている。
「だからさ…その…うぐっ…付き合って…。」
ガシッ
その瞬間、目黒が生田に抱きついた。顔を生田の体に寄せ付けるように思いっきり抱きしめていた。
「もう…これ以上言わないで……泣き壊れちゃうから…ひぐっうぐっ。」
「………あぁ。」
「生田くん………。」
「大好き。」




