第一話 第七部 河川敷の、待ち合わせ。
皆が部活に移動して教室に誰もいなくなったことを確認した俺は、集合場所となっている河川敷の階段の場所まで小走りで移動していった。
河川敷に到着すると、六道が階段に座りながら本を読んで待っていた。
「ごめんな、待たせて。」
俺が声をかけると六道は本をパタンと閉じて立ち上がった。
「大丈夫だよ。それじゃあ帰ろう。」
そういって俺たちは階段を登っていった。
「六道っていつごろからそういう系にはまりだしたの?」
俺は事前に考えておいた話題を持ち出した。
「私は3年前かな。たまたま売っていた本を読んだらそれが面白くて面白くて。それ以来いろいろと調べて買うことにしてるんだ。」
「へぇー。」
「白羽根君はいつから?」
「俺? 俺は2年前からだよ。親が元々そういう系が好きだったからもっと前から読んでいたりとかはしてたけど、本格的に興味持ち始めたのは2年前だったんだ。」
「へえ~。そしたらさ、同人誌とか売っているイベントとかは行ったりするの?」
「ああ、去年の冬行ったよ。」
「本当!? 実は私もなんだ!」
「マジか! もしかすると会ってたかもな。」
意外な事実を知ることができて、どんどんと彼女のことを知ることができる。それにしてもこんなに早く共通点を見つけることができて本当によかった。しかし会話は弾んでいくが、気づかぬうちに駅のところまでついてしまった。




