第五話 第二十二部 テスト当日、生田は屍。
テスト当日。さて、勉強の成果を出すときだ。最初は古文だ。古文なら前より自信が出た。きっとできるはずだ!
「テスト……初め!」
ガサガサ
とじた紙を開く音が一斉に聞こえた。そして問題が見えてくる。
問一
次の下線部①、②、③の意味を答えなさい。
① けしうはあらぬ女
来た、授業でやったところ。これは「悪くはない女」で大丈夫なはず。よし、ドンドン答えていくぞ。
……………
キーンコーンカーンコーン
「はい、テストやめ!」
よし! 上手くいった! 俺は終わると同時に撫子の方を向いた。撫子も右手で親指を立ててガッツポーズを取っていた。俺も同じように返した。生田は…問題なさそうだ。笑顔が見えている。これならきっと…。
その後は現代文、世界史、英語と続いていった。全て上手くいった気がするが、英語だけ一部難しかった。でも悪い点はとらなさそうだ。俺は大きく背伸びをした。その横に撫子が来た。手を差し出してハイタッチを待っていた。俺は軽くパチンと叩いた。
「やったぜ。」
「よかったね! 私も良い点数が取れそうだよ!」
「おお! それで…生田はどうだろう。」
俺と撫子で生田の方を見る。
「あ~~~~~~。」
口をポカンとあけて、そこから魂が抜けていくかのような体制をしていた。目も輝きが失われている。出来たっぽいと思いたいけど…たぶんアレは…疲れやプレッシャーでどっかあの世にいってしまいそうな様子だった。
「疲れてる…だろうな。」
「そっとしておこう。」
俺と撫子はニコニコと生田を見ながら戻った。それは悪意のある笑顔ではなく、アイツの頑張っている姿にニコニコしていた。




