第五話 第十九部 落ち込む生田に、さらに追い討ち。
「おはよう!」
「おはよ…。」
俺は元気に挨拶して入ったが、一人元気がなく返事を返した人がいた。生田だ。まさかと思うが、嫌な予感が当たってしまったのか?
「あぁ…友達かぁ…先は遠いなぁ。」
落ち込んでいる。しかもかなり大きな凹み具合だ。一体何があったのだろうか。
「なんか言われたのか?」
俺が言うと、生田はさらに頭を抑えて机に突っ伏す。
「友達になってくれる? って。告白かと勘違いした俺がバカだった…。」
「それいいことじゃねえか。友達になってくれるってことはチャンスが広がるってことだぜ。」
しかしどんよりムードは立ち直らない。
「だってさ…友達ってことはそれ以上にはなれないよ、ってことも考えられるじゃん。」
すると撫子が近づいていった。
「大丈夫だよ。きっと目黒はあなたのことを好きだと思ってるよ。」
「………本当か?」
すこし希望の光が見えたかのような返事をした。
「うん。」
「…ありがとう。」
「だから、テスト頑張ってカッコいいところ見せてあげようよ!」
「うわあああああああああああ!!!!!」
生田がさらに落ち込んだ。良いこと言ってるんだけど、こいつにとってみれば追い討ちみたいな発言だった。
「ね、ねえ拓斗。私なにか悪いこと言ったかな。」
「………こいつの成績を考えてみろよ…平均より下でなんとかやっていってるやつだぜ…。」
「あっ。」
撫子もハッと気づいたようだ。俺と撫子はその場を察して自分の席にスタスタと戻っていった。




