表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
か細い藍のバラ  作者: レザレナ
第一話 藍いバラとの出会い
7/390

第一話 第六部 本の話しで、大盛り上がり

「え? いいのか。」

 そういって俺は渡してくれた本を手に取った。

「すっごく面白かったよ! ネタバレだからあまり多くはいえないけどあの女の子の秘密がばれちゃうってところからが面白いよ!」

「おお、そんな出来事があるのか! それは楽しみだな。」

 俺達はなぜかと本の内容のことで大盛り上がりした。女子とここまで盛り上がって話したのはいつぶりだろうか。いや、したことないのじゃないか? 俺は。

「そうそう、その子がね!」

 キーンコーンカーンコーン

「あっ、チャイム。」

 六道はちょっと残念そうに言った。休み時間残り五分というチャイムだ。この様子を他の人たちに見られたら、どう説明のしようもなくなってしまう。俺と六道は急いで自分の席に移動していった。他の生徒たちがゾロゾロと入ってくる。ほかの人たちは俺と六道が一人で食べていたのだと思っていた。何故なら俺と六道にはいままで話すような接点なんてなかった。知り合いでもなければ友達のつながりでもない。彼女はよく一人でいるからだ。ちょっと可哀想にも思えるが彼女がほかの生徒のところによらず、一人で本を読み、誰かが近づけないかのようなオーラを出しているからだ。そんな俺と六道が教室内でお話しをするわけがない。そう生徒たちは思っているだろう。


 キーンコーンカーンコーン

 最後の授業終了のチャイムが鳴ると生徒たちは大きくため息をついた。しかし、俺と六道以外の生徒たちはこれから部活だ。でもすぐには帰れない。皆が部活に行ってくれなければ俺達はばれずに帰ることができないからだ。六道を見ると、ニコニコしていた。学校であんな笑顔はなかなか見せてくれない。俺は期待に胸を膨らませていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ