第五話 第十四部 俺たち、慌てすぎ。
キーンコーンカーンコーン
授業が全て終わった。今日が終わるとテストまであと一週間。さすがに俺も鞭を入れていかないとまずいかもしれない。でも今回は撫子がいるからいろいろと教えてくれる。良い点とって撫子をびっくりさせてやる。
「な、なあ拓斗。」
生田が俺のところによってきた。
「なんだよ。」
「俺、目黒と二人で帰ることになった。」
「まじかよ!」
俺はガタッと立ち上がった。これは本当に付き合うのかもしれない。
「どんな話すればよいかな、すっげえ緊張する。」
「まて、落ち着くんだ、こういうときは、落ち着くのが肝心だ。」
俺は自分自身もあわてていることも忘れてアドバイスしている。そこに撫子がテクテクと寄ってきた。
「二人とも落ち着いてないじゃない。」
釘を刺されたかのように言われた。
「いや、だって撫子。生田が今日、目黒と一緒に帰るんだぜ。」
「えっ、いきなり! すごいじゃない! えっ、この後どうするの。」
撫子もテンションが上がっていた。そしてあわてている。俺たちと一緒じゃねぇか。
「あなたたち、なに固まってあわてているのよ。」
こんどは藤浪につっこまれた。俺たち三人が固まる。
「いや、とくに、何も、ない。」
「嘘ついてる。」
俺の言葉には焦りしか入ってなかった。そして明らかにこの状況は周りから見ればおかしな人たちにしか見えてないはずだ。三人そろって俺たちは赤面した。




