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第五話 第十三部 コミケをなめては、いけないよ。
俺たちは食事を終えるとそのまま一緒に会話し始めた。
「私と目黒は動物園で始めて会ったの。」
撫子はニコニコと俺の方を見ながら言った。
「もしかしてデート中だったりして。」
「うるせえ! でも目黒はそこで絵を描いていたんだよ。」
「私…今度ある即売会で出そうと思っている絵なの。」
「おお、それはぜひとも行きたいな。」
生田のすがすがしい顔をみて俺たちはごくりとつばを飲んだ。あの戦場とも呼ばれるコミケにそんな気持ちでは倒れるも同然だからだ。
「もし参加者で参加するなら飲み物は大量に持っていかないと大変よ!」
「俺でもマジでヘロヘロになっちまうからな!」
俺と撫子で机をガシッと持つように立ち上がって言った。
「売っている側としても大変だったよ。あの時…死ぬかと思ったし。」
目黒も言うとしなしなとしおれていく花のように小さくなっていった。
「ま、まあ初めは誰だってそうなるよ。」
「そうよね…。」
するとすぐに目黒が復帰した。
「なぁ、そんなに戦場なのか?」
生田が俺たちの言っていることを察しないで発言した。
「一回死んでこい!」
「何も知らなすぎよ。」
「生田くん…飲み物持っていかないで私と一緒に行きましょう…。」
俺と撫子と目黒で生田をにらんで言った。
「あの…ご、ごめん。」
冷や汗をかきながら生田があやまった。




