第五話 第十二部 恋に落ちるまでの、時間は必要ない。
「とりあえず、買いにいこう。」
俺は食堂の叔母さんのところに移動してメニューを見て決めた。俺はトンカツ定食で生田はしょうが焼き定食。撫子はうどんセットを頼み、目黒は和食セットを頼んだ。椅子は俺と生田、俺の真正面に撫子でその隣で生田の真正面が目黒になるように座った。
「いただきます。」
俺たちはご飯を食べ始めた。
「あの、目黒さん。」
「はっ、はひっ。」
いきなり生田が声をかけ始めた。まさか生田から話しかけに行くなんて。
「六道さんとはお友達なのですか?」
「はいっ、この前知り合ったばかりですが…。絵のことで趣味が合いまして。」
「絵、かかれるのですか?」
「そうです。み、見ます?」
「是非見せてください!」
おいおい、敬語になってるぞ。といっても俺たちも本屋で会った時はこんなんだったっけ? 俺は撫子の顔を見るとほほえましい顔をしていた。
俺は結構早いペースでご飯を食べていった。食も進めながら生田と目黒は会話を続けていた。二人は自然と仲良く会話するようになった。最初のような敬語なども無い。そしてここで生田が勝負をかけた。
「あの…もしよろしかったらメールアドレス交換しませんか?」
おおう、俺たちの前でそれをやるか。恥ずかしさも消えているのだろうか。
「あっ…えっと…。はい、いいですよ。」
そういって生田と目黒は携帯を出してメールアドレスの交換をした。これは俺たちみたいにすぐに付き合うパターンだろうか…。




