表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
か細い藍のバラ  作者: レザレナ
第五話 もう一人の好きな人
65/390

第五話 第十一部 もう一つの、運命の出会い。

 そしてついに昼食の時間になった。

「それじゃあ生田くん。先に目黒さんを呼んでくるね。」

「あ、あぁ。」

「緊張するなよ。」

 生田はてんぱっていた。緊張で足がプルプルしている。そこまで行かなくても…といっても俺も同じ状況があったようなことを思い出して、あの時の自分を見ているかのような気分になった。

「拓斗、先に席とっておいてくれるかな?」

「了解。生田と一緒に探してるよ。」

 そういって俺と生田で席を探しにいった。

「な、なあ。」

「なんだよ。」

「俺、上手くいくかな。」

「どうだか。その緊張した喋り方じゃ絶対だめだな。」

「うるせっ! いつもの自分じゃないのってのはわかってるんだ。」

「なら深呼吸しな。」

「ひっひっふー、ひっひっふー。」

 まさかのパターンに俺は口を手で押さえて笑いをこらえた。おいおい、お前は妊婦じゃないんだからそれはないだろ。

「お前…それはないだろ…。ぷぷっ。」

「あー、無かったことにしてくれ。」

「録音して撫子と目黒に聞かせればよかった。」

「やめてくれ!」

 そういいながらも俺と生田は食堂についた。比較的今日は空いていた。すぐに俺たちは席を確保した。

「そういえば生田、お前弁当は?」

「ここ最近購買ばっかりだからな。今日は食堂だよ。」

「よかった。じゃあ今日は皆食堂の飯を食べるってことか。」

「お待たせ!」

 撫子の声が聞こえた。撫子を見ると隣に目黒がいた。

「……ぁ。」

 まず最初に目黒が声を出した。

「ど、どうも。生田学です。」

「め、目黒美幸です。宜しくお願いします。」

 俺はその時、何か二人に赤い糸みたいなのが見えた。その瞬間、撫子は俺の顔をみてニコッと返事をした。どうやら…上手くいきそうだ。

「(やっぱり近くで見るといっそうかわいい。)」

「(何この胸にキュンキュンと来るもの…もしかして…恋!?)」

 二人の心は、一瞬で揺らいでいた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ