第四話 第八部 こんなジェットコースター、二度とやりたくない。
案の定乗せられた。すでに俺は40mぐらいの位置にいる。それでもまだ先が見える。いったいこの高さは何なんだ!
「な、なあ六道。」
「あっ、六道って呼んだ! 怖いからってわれを忘れないで。」
「なっ、撫子っ。俺は速いのは得意なのだが高いのは苦手なんだ。これ、一体高さドンぐらいあるんだ?」
「90m!!!」
しんじらんねえ。そんな高さまで登ったら死んじまうじゃないか。
「私が守ってあげるよ。」
「それはこっちのセリフだ!」
「あれ? 怖がってるんじゃないの?」
そしていつの間にか天辺まで届いていた。
「あはっ! 来た来た!」
「ひっ、止めてくれ、死ぬ死ぬっ!」
重力が一瞬にしてなくなったかのような感じがした。そして落ちていった。
「いやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!!!」
「いぇええええい!」
撫子は楽しんでいるのかよぉおおおおお!!!
その後のことは…あまり覚えていない。五回転していたときは完全に体が浮いているかのようだった。撫子がものすごくルンルンとした表情で歩いている。俺はゲッソリとしているだろう。
「じゃあ次は拓斗が好きなのに乗って良いよ!」
そんな元気が俺にあると思うのか…いや、一つだけある。これなら撫子をびっくりさせることができる!
「ふふふっ、いいのか?」
俺は不敵な笑みをうかべた。




