表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
か細い藍のバラ  作者: レザレナ
第四話 もう一人の絵師
49/390

第四話 第七部 写真の後には、ジェットコースター。

 もぐもぐとサンドウィッチを食べていると撫子がふとデジカメをとりだした。

「ねえ、ちょっと撮りたいものがあるのだけど良い?」

「あぁ、かまわないよ。」

 そういって撫子がカメラの電源を入れると俺に向けて構えた。

 パシャ

 え? 俺撮られた?

「えっ、え? 俺を撮ったの?」

「うん!」

 撫子は俺にデジカメを渡して撮った写真を見せてくれた。

「すごく綺麗でしょ。拓斗と後ろの風景がマッチしていたから撮ったの。」

 たしかに綺麗に撮れている。撫子って絵を描くだけではなく、写真も上手に出来るんだな。

「それに…拓斗がカッコよかったから。」

 そういうと撫子は自分のバッグで顔を隠した。照れるなら言うなよ。というか、可愛いから許す!


「さてと。」

 食べ終わって立ち上がると元気な声で、

「遊園地だぁ!」

 撫子がジャンプするように立ち上がった。おいおい、子供じゃあるまいし。

「拓斗! いっぱい遊ぼう!」

 撫子は一人でテクテクと歩いていった。俺を置いてかないでくれ。俺が走って追いかけると、撫子は目をキラキラさせて立ち止まっていた。俺は撫子の視線の先にあるものをみた。そこには…。

「おい、これって…。」

「そう! ジェットコースター!」

 まさかジェットコースターを選んでくるなんて予想もつかなかった。しかもかなりヤバいやつだぞ、これ。

「私、こういうの大好きなの!」

「へ、へえ。意外じゃん。」

 俺は声が震えていた。さらに裏返っている。足もガタガタしている。冗談じゃねえ、五回転もするジェットコースターなんて聞いたことねえよ。頭のネジがすっとびそうだ。

「もしかして拓斗、怖いの?」

「あ、ああああ? いや、全然全然。」

 撫子はクスっと笑って俺の手を掴んできた。

「ほ、ほら。さっき動物園の方にも動物たちと触れ合えるコーナーがあっただろ。あそこ行こうぜ。」

「さっきみたら3時からだったよ! さささっ、乗ろう乗ろう!」

 あ、悪魔だ。なんて怖いもの知らずなんだ。いつもの雰囲気とは全く違うじゃないか! はっ、もしかして。これが素の撫子なのか。これは俺がいままでの撫子を呼び覚ましたってことになるのか!? それはそれで嬉しいが…ちょっとこれは勘弁してくれ。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ