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か細い藍のバラ  作者: レザレナ
第四話 もう一人の絵師
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第四話 第五部 アドバイスは、的確なものを。

「あっ、綺麗にかけているね。」

「ほ、本当ですか?」

 撫子は目黒の絵を見て褒めていた。それもあの顔は本当に関心して見るときの目だ。目黒にも才能を感じたのだろうか。それを言われた目黒は涙を流し始めた。

「おいおい、どうしたんだ目黒。」

「いや…六道に綺麗な絵って言われるのって…すごく嬉しくて。」

「本当にすごい絵を描いていると思うよ。引き込まれるような、そんな絵だよ。」

 たしかに見るとすごい。林の中が立体的に見えて、今でも手を伸ばせばその中に入れそうなぐらいだ。そして鳥も色合いがすばらしい。

「ところで目黒ってコミケに本を出したことはあるの?」

「はいっ。いつもアニメ風の風景画を出しています。今日は構成のために描いているのです。」

「なるほどね…。そしたらね。」

 すると撫子は絵に指をさした。

「ここに光が足りていないじゃない。ここは光の入り具合の角度を考えて明るくするのが見栄えが良いわよ。」

「えっ、ええっ。」

 目黒は撫子が突然のアドバイスを言ったことにより、ペンを落としてしまった。しかしすぐに拾ってペンの色を変え、書き始めた。

「こうですか?」

「そうね。もっとなでる感じでも良いかもね。」

「うわっ…全然違う…。」

「細部も気をつけなきゃね。あとはぼかしも入れたいなら有効活用すると良いよ。」

「あ、ありがとうです!」

 なんと的確なアドバイスなんだ。俺には全く理解が出来ないが、絵を見ればわかる。先ほどの雰囲気より、いっそう良くなった。さすが撫子だ。しかしこれ以上お邪魔するわけにもいかない。俺は撫子を肩をツンツンと触って顔で合図を送った。

「それじゃあ私、もうそろそろ行かなきゃ。」

「あ、もうしわけありません。白羽根くんもデート楽しんでね!」

「お、おう。ありがとう。」

「それと…六道さん、学校でもまたお話ししてもよろしいでしょうか?」

「いいよ。でもやっぱりさん付けはなれないな。」

「あははっ、ごめん。じゃあ六道、また学校で。」

 そういって俺たちは目黒のいる場所から移動した。


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