第四話 第四部 知り合いの目黒と、彼女の撫子。
俺と撫子は鳥類コーナーまで行くと一人の女性が絵を描いているのを見つけた。
「へぇ。こんな場所に行って絵を描く人もいるんだね。」
「けっこういるよ。私も昔は描いていたよ。」
そんな会話をしながら俺たちが見ていると女性がこちらの方をチラチラと見てきた。俺もすこし気になってちら見するとそこにいたのは俺の学校の知り合いだった。
「あっ、目黒!」
「白羽根君!? こ、こんにちは。」
な、なんだこの気まずさは。こんなところで会うなんて。しかも俺はデート中、目黒は一人で絵を描きに…こ、この状況はまずい。
「あれ…デート中?」
「あぁ…まあ。」
「……ぁあっ!!」
突然目黒が立ち上がって撫子を見た。目黒は目をキラキラさせて撫子に近づいてきた。
「あの…六道さん?」
「えっ、私?」
「はいっ! えっと…無光闇無さん!」
「!?」
突然絵師としての呼び名を呼ばれた撫子はビクンと体を一歩引くように驚いた。なんで目黒が知っているんだ!?
「私っ、コミケでいつも無光闇無さんの…、あっ。今は六道さんって呼びますね。」
「いやいや、さんはつけなくて大丈夫だよ。」
「でも呼びにくくて…じゃあ撫子! さん…の作品買わせていただいてます! 目黒美幸といいます! お会いできて嬉しいです。」
「あ、ありがとう。」
「撫子、俺と目黒は中学のときから知り合いなんだ。こいつもコミケに出てたりしてるんだ。」
「そうなの?」
撫子も目をキラキラさせながら言った。
「はいっ! まだ駆け出しですが…。」
そう目黒がいうと撫子は目黒の絵をじっくりと見始めた。




