第一話 第三部 恋に落ちた俺は、眠れなかった。
「ただいま。」
俺は自宅に帰るとすぐに自分の部屋に戻った。そして自分の手をみつめてみた。
「俺って…あいつのこと好きなのかな。」
いろいろとかんがえてみた。六道はいつもクラスの中では全くといって良いほどの目立たない存在だ。周りからみればいつも読書などして一人でいる女子高生だろう。だけど六道は何か違う気がする。あの雰囲気、とても可愛い。なぜ彼女を好きにならないのだろうと思うぐらい不思議な可愛さがある。六道って何か部活やっていたか? いや、何もやっていない。俺と同じだ。何か調べてみるのもアリだろうか。彼女とお話するために何か話題があれば話しが弾むはず。
ピッ
俺はパソコンの電源をいれて六道のことをしらべた。しかしどこにも六道のことは書かれていない。しかも検索結果が0件。いったいどういうことなんだろう。何かすごい人にも見えたけど気のせいなのだろうか。いや、すごくでもすごくなくてもあの子はとてもかわいい。どうしても付き合いたい。そんな気持ちが心の底からわいてきた。
「……寝れなかった。」
彼女のことを考えすぎて寝ることができなかった。こんなことになるのは初めてだ。俺は本気で六道のことを好きになってしまったようだ。でもどうすれば彼女と付き合うことができるだろうか。考えても考えても無駄だった。
俺は眠気を抑えながら学校に向かっていった。眠い。目の前の視界がぼやけている。ピントを合わせようとしてもなかなか眠気には逆らえない。
「白羽根君、おはよう。」
その一言で俺は目が覚めた。この聞き覚えのある声は昨日本屋であった六道だった。予想もしてなかった出来事に俺は口から言葉が出なくなった。
「白羽根君?」
「あ、六道さん。おはよう。」
ようやく気づいた俺は朝の挨拶をすることができた。それも学校ではなく学校の登校中にだ。
「おはよう、白羽根君。」
またおはようの挨拶をされたが、まるでその返事と顔が天使のように思えた。なんて藍いバラのような人なんだろう。と俺は胸をドキドキさせていた。




