第三話 第十一部 プールのお誘いに、呼ばれました。
「おはよう。」
俺は教室を空けるとそこにはいつもの学校の雰囲気が戻っていた。
「おはよ…。」
撫子も恐るおそる教室に入るが何もされずにすんでいる。よかったよかった。何にも無くて本当によかった。
「おーい、拓斗。」
生田が手を振って俺をよんでいる。何か左手には本を持っている。
「それと六道も来てくれるか?」
「あ、うん。」
俺と撫子? 一体なんだろう。俺と撫子が生田のところに行くと左手にあった本を開いて俺たちに見せた。
「夏休み入ったらさ、一緒に出かけないか?」
そこにあったのはプールだった。
「じつはさ、無料招待券が当たってさ、枚数が余裕あるから一緒に行かないかなって。」
「え? いいのか?」
「当たり前じゃん。六道も拓斗と一緒に行って良いからさ。」
「わ、私も?」
撫子はドキッと体を動かして驚いていた。
「まあ、俺から見れば二人だけで行った方が良いかなってのも考えたんだけどさ。たまにはみんなで遊ばないってことさ。夏休み入ったらお前ら、デートたくさんしてそうだから俺たちと遊ぶ時間なくなっちまうんじゃないかってことさ。」
生田は少々悔しそうな顔をして言った。でも嫌そうな顔ではない。たしかに友達と一緒に遊ぶ時間も必要だ。問題は撫子がどんな返事をするか…。
「本当にいいの? 拓斗が良いって言ったら行くよ!」
撫子は目をキラキラさせて俺を見てきた。連れて行かないわけないじゃないか。むしろ水着姿を見てぇよ。
「わかった、かまわねえよ。」
「よっしゃ!」
生田は右腕を上げてガッツポーズをとる。でもここはちょっとだけ注意を言わなければ。そうじゃねえとこいつらは…。
「そんかわり撫子のことにちょっかいだすんじゃねえぞ。」
「大丈夫、水着姿がちょっと楽しみだけどな。」
「おいおい、俺の彼女を変な目で見るなよ。」
そんな感じで笑いながら話をしていった。




