26/390
第二話 第八部 泣きながらの、告白。
「どうした?」
「私といて楽しかった?」
なんで突然そんなことを聞くのだろう。でももう答えは決まっている。
「もちろん楽しかったよ。」
「私が有名な絵師だから付き合うとかじゃないの? 一人の女性としてみてくれるの?」
俺が答えると涙声になりながらさらに問いかけてきた。
「そりゃそうさ。」
それしか答えが見つからない。スキだから。
「何で私のことを優しくしてくれるの…。私はそんな好かれるような人じゃないよ…。」
ついには号泣までしてしまった。どうしたら良いのだろう。ただ、今は思ったことを口に出すだけだ。
「六道のことが…大好きだから。」
六道が泣きながらも俺の方に近づいてきた。そして俺の顔を見てさらに問いかける。
「嘘つかない?…うっ…こんな私でもいいの?…ひぐっ…。」
「あぁ、もちろん。」
俺が答えると六道は。
……ギュッ……
「約束…だよ。」
抱きしめてきた。
「あぁ。」
俺は六道を抱きしめた。強く抱きしめたら今にも壊れてしまいそうな、バラが枯れてしまうかのような、そんな感じだった。心から棘を出していたものを、必死にしまいこむようにしている。かわりに六道の名前と同じ「撫子」の花も心の中で芽生えてきそうな感じだった。
俺は六道を大切に守ることを誓った。
そして……
俺と六道は付き合うことになった。




