第二話 第五部 試着したら、可愛すぎた。
そうして歩いているとあるお店があった。
「ここにいかない?」
落ち着いた雰囲気の店だった。なんて読むんだ? Φって…。
「いいよ。店の名前は…Φ(ファイ)?」
「ファイって読むのか?」
「うん。」
そういって六道はテクテクと入っていった。そうだ、六道って頭良かったんだ。小テストでもいつも高得点だったはず。
「うーん、たくさんあってわからないよ。」
六道がかかっている服を見渡していた。六道に合う服を探さなければ!
「そうだな…。」
まず手にとったのは黄土色のしたカットソーだった。
「落ち着いた感じでいいね。でもこれはサイズ違うから別のサイズなら着れそうだね。」
「そうだね。一応サイズはあるけど、いろいろと見てから決めよう。」
「うん!」
いろいろと回っていくとショートパンツを見つけた。
「やっぱりはかなきゃダメ?」
「無理にはいわないよ。でもショートパンツとカーディガンって合いそうなんだよな。」
そういって俺が手に取ったのはデニムのショートパンツと灰色にちかい白色レースのカーディガンを取り出した。
「これ可愛いね!」
「着てみる?」
「え、えと…恥ずかしいよ…。でも…。」
そういって六道は服をじーっと見つめた。そして俺の持っていたハンガーをとって、
「着てみる!」
そういって試着室にテテッと移動していった。やった、着てくれる。きっと自分で見てもすごく似合いそうだ。試着後がものすごく楽しみになってきた。
「うーん。お、おぉお! ふぁあああ! これ私だよね。うん、私だ。」
なにやら試着室から独り言が聞こえる。こっちから聞くと百面相しながら鏡を見ているのだろうと思う。でもいくらなんでもテンション高いでしょ。
「うん、よし!」
シャァーーー
室内から覚悟を決めた声が聞こえると試着室から六道が出てきた。
「ど、どう?」
「………。」
言葉が出なかった。なんだこれは、似合いすぎる。可愛すぎるだろ。あの藍い目とものすごく似合っている。それとこの体型があるからこそできるこのコーデ。フワフワとしたその表情はまるで天使のようだ。
「す、すっげぇ可愛いよ。」
ようやく言葉が出た。でも可愛いの一言しか出てこない。いや、もう可愛い以外ありえない。
「は、恥ずかしいよ。」
「いや、は、恥ずかしがることなんて無いって。すごく似合ってるよ。」
「そ、そう? あ、ありがとう。」
といって六道が照れながらピシャッと更衣室のカーテンを閉めた。
「すぐに着替えて買おう。待っていて。」
うわ、なんて可愛いんだ。




