第一話 第十五部 六道の目は、やはり綺麗だった。
「……えっ…。」
言ってしまった。当然のごとく、六道は驚きで口をあけたままだった。返事が怖い。なんていってくれるか。
「ご、ごめんな。いきなりこんなこといって。」
何誤っているんだ俺!? こんなヘタレでどうしろってんだ。絶対今の発言は六道にとって嫌な気持ちになってるだろう。あーなんでこんなところでヘマしてるんだよ!
「え、えっとね…。」
六道が口をあけた。何か言うのだろうか…。
「わ、私ね。恋愛なんていままでしたことないんだ…。」
六道が照れながら答える。そりゃそうだ。いきなりあんなこと言われれば男子だって照れるだろう。
「白羽根くんのこと嫌いじゃないし、すごく優しい人だってわかるよ。でも私なんて可愛くないし、迷惑かけるだけだよ…。」
といって六道はうつむいてしまった。
「大丈夫だよ。迷惑じゃないし。」
俺は優しく答えた。
「えっと…じゃあ…。」
六道がうつむいていながらも答えようとしている。しっかり聞かなきゃ。
「今週の土曜日、授業の後空いてる?」
「え? あぁ。空いてるよ。」
いきなり予定を聞く? というかこれは返答になってるのか?
「えと…ふ、二人で一緒に出かけない? 私も白羽根くんの趣味が知りたいし、私の趣味をみてどう思ってくれるかも知りたい。それだったら答えがでそうな気がするの…。」
「あ、ああ。かまわないよ。」
「あ、ありがとう!」
そういって六道は綺麗な笑顔を見せてくれた。この笑顔に俺はドキッときてしまう。なんて綺麗な目で、そして優しい人なんだろう。ここまで惹かれるなんて、初めてだ。




