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か細い藍のバラ  作者: レザレナ
第一話 藍いバラとの出会い
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第一話 第十二部 六道の様子は、辛かった。

「…えっ?」

 彼女は涙を残しながらかすれた声で驚いた。勢いでいってしまった自分にも驚いている。でも言ったなら最後まで言わなければ。

「俺、あの後六道のことを調べたんだ。たしか同人誌やっているんだよね。それに六道はいろいろとすごい人だってわかった。でも世間は賛否両論だった。……それ見て辛いか?」

 俺は最後の言葉を恐る恐る言った。彼女はうつむいたまま答えた。

「……辛い。」

 その言葉が俺の心に重くのしかかってきた。六道は相当辛い思いをしている。

「だよな……だから俺が心の支えになってやるよ。」

「…でも、それじゃあ白羽根君にも迷惑かけちゃう。ほかの人に迷惑かけるのが一番辛いから。」

「俺は迷惑じゃないよ。俺はもう一度笑顔の六道が見たいんだ。」

「…っ。」

 六道は目をうるうるさせながらこちらを見てきた。そんな目で見られると抱きしめたくなるじゃないか。

「……ごめんね、すごく…すごく嬉しいのだけど今はこの状態だから…。」

 そういって彼女はトボトボと歩いていった。そして最後に一言残していった。

「返事は…今日の帰りでお願い。」

 返事は…今日の帰り…。俺はそこまでの時間がとてつもなく遠く感じた。


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