第七話 第十七部 予測外の出来事、撫子泣き崩れる。
「ふぅ…。拓斗と目黒ちゃん…どこかな。」
スタスタ
「おい、お前無光闇無だよな。」
「は、はい。」
「お前いい加減に絵描きの路線を定めろよ!」
「そ、それは私のやり方で…。」
「それに同人誌売れきりやがって。もっと準備しておけよ!!」
「それは…。」
「差し入れも丁寧に用意したのに断りやがって、ふざけんじゃねえぞ!」
「いたか、目黒。」
「いや、どこにも。」
なんで撫子がいないのだ? どっか迷い込んだか? まさか連れ去られたとかはないよな…。ん、なんだあの人だかりは。
「ふざけんじゃねぇぞ!」
喧嘩? 一人女性の声が聞こえる…まさか!? 俺はその人ごみをかきわけて男の人が囲んでいるところを覗いた。
「ごめんなさい…ごめんなさい!」
「ごめんじゃすまねぇんだよ! こっちこい!」
「いやぁ!!!」
撫子!? なにがどうなっているんだ。壁側につめよられて座り込んで耳をふさいでいる。それにこいつらはどういう成り行きで撫子を追い詰めているのだ。状況が全くつかめない。ともかく撫子があぶない。
「じゃまだ!」
俺が割って入ろうとしたところを男が肘を当てようとした。俺はそれを間一髪交わして撫子の手を掴んだ。
「撫子!」
撫子は何も答えなかった。周りにいる男三人が俺をどかそうとした。だけどこれぐらいの人だったら吹き飛ばせる。伊達に運動やっていたわけじゃない。
「ふざけんな! 警察呼ぶぞ!」
俺は大きな声で叫んで男三人を振り払った。そして立てなくなった撫子をおぶって囲っている男に向かって突進した。
「どけどけ!!」
俺はそのまま男を突き飛ばし、自然とよけてくれる人ごみをかけていった。
「待ちやがれ!」
後ろの囲んでいた男たちが追いかけてきたが、ここで係員の人が助太刀に入った。
「キミ! 俺のことは良いからはやく!」
「わかりました!」
中二病臭い発言をしていたが、ここは頼るべきだ。俺は急いで目黒のいるところまで走っていった。
「白羽根、係員が控え室貸してくれるって! こっち!」
目黒が係員の人といっしょに俺たちを一般者立ち入り禁止の場所に連れてってくれた。撫子を助けたい。その一心で走っていた。
今回は輪遊さんに描いていただきました!ありがとうございます!
輪遊さんのpixivページ
http://www.pixiv.net/member.php?id=329126
輪遊さんのツイッター
https://twitter.com/RinRin_YuYu




