第一話 第十部 彼女の評判、藍と茶色。
目の中に藍いバラの見える…。これって世界中何処を探しても六道しかありえない! しかも日本人ならなおさらだ。彼女はこれがコンプレックスなのだろうか。でもコンプレックスのようには全く思えない。あんなに綺麗な目なら誰だってひかれる。彼女に注目があつまるはずだ。俺は恐る恐る続きの文章を見た。
『無光闇無の生み出される作品はマンガ界から絶大な期待を寄せられている。またそれ以外の風景画や、絵画の才能もあり、世界から注目を浴びている。』
無光闇無、これが彼女のペンネームだろうか。そこまで注目を浴びているところもすごい。たしかにこれなら期待されるわけだ。しかし彼女のあの様子は何だったのだろう。もしかして期待されすぎということなのだろうか。もう少し下に回していくとコメント欄があった。そこには…。
『写真のどこを見ても青い目なんてみえない。』
『目の中にバラなんてありえない。あったらむしろ怖い。』
『茶色だろ。』
え? なんでだ。俺が見てもたしかに六道の目は藍くてバラが見えたはず。いったいどういうことなんだ?
俺は不安になってきたのでもう少し彼女のことを調べることにした。ある程度探すと項目を見つけた。
『無光闇無、何故ひとつのジャンルに絞らない。』
『何処へ行く、無光闇無。』
彼女の行動はここまで見られているのか。しかしここまで叩かれる理由はいったいどうしてなのだろう。彼女は何か悪いことをしたのだろうか。彼女へのただの嫌味なのではないだろうか。それにしても一番の疑問は彼女の目が茶色に見えるという人が俺とあの記事を書いた人にしか見えないのだろうか。俺は考えても分からなかった。




