第七話 第九部 トークショーで、ついに登場。
そ、それにしてもヴィクトリアって子がやるトークショーってどこでやるんだ? こんな人ごみで本当に良い席が取れるのだろうか。
「なあ無光闇無、ここからどうやって行くんだ?」
「そりゃあ係員の道を使わせてもらうよ。」
そういって人とは全く違う方向へと移動していった。係員が俺の持っている荷物をしまってくれて、トラックに入れていた。俺は撫子と目黒の後ろを付いていくように移動した。あるいていくうちにコスプレをしている人たちの集まり、いわば撮影場所になっている場所だ。全員クオリティーが高い。一体どうすればこのようなコスプレができるのだろうか。俺も…撫子にコスプレさせてみたい。
「何か今いかがわしいことを考えたでしょ?」
撫子が俺の心を読んだかのように答えた。ちょっと待てよ、なんで俺の考えていることがわかるんだ。
「わかるわよ。口に出してたもの。ねーkaReN!」
「ねー。」
マジかよ…
「無光闇無さん、こちらです。」
「ありがとう。」
俺たちは企業ブースのある位置に付くと裏から指定された席に誘導された。それにしても本当に撫子と目黒って一体何者なんだ? 俺には全くわからないような領域にいるのだろうか。いや、そうに違いない。だったらこんな良い席取れるわけがない。そして座るとすぐにトークショーが始まった。
「みなさん、今回はヴィクトリア・レーフグレーンのトークショーにお越しくださいまして、まことにありがとうございます。それでは、さっそく登場してもらいましょう。ヴィクトリア・レーフグレーンです!」
大きな拍手と共に一人の金髪少女が出てきた。見た目だけだと撫子より若そうだ。
「Hello!!」
大きな声で手を振って挨拶をした。その目は撫子とは何か違う青い目をしていた。そう、違う。あの子は輝きに満ち溢れていた。




