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第七話 第五部 佐藤さんと、田中さん。
「よーし、設置完了。拓斗!」
「あいよー。それとここでは拓斗はまずいんじゃない?」
「あ、ごめんごめん。」
撫子は頭をかきながらうーんと考え始めた。一体何を考えているのだろうか。そして何かわかったと同時に腕をポンッと叩いて俺に向かって指をさしてきた。
「今日は…佐藤さんって呼ぶね!」
「なんでその苗字が出てきた! というかそれは俺のネット名としての呼び方か?」
「そそそ。名前の理由は…オードソックスな感じだから?」
「佐藤さんに失礼だろ。」
すると椅子から立ち上がり、テクテクと目黒のところに向かった。そして耳打ちで何かを話している。まさかとは思うが、今回の俺に対する呼び方を目黒にも教えているというのだろうか。
「えっと、田中さん!」
「目黒ー!いや、kaReN! 間違えてるぞー!」
なんで田中になった。おかしいだろ。いったいどんな間違いをしてそうなったのだろうか。
「佐藤さーん! よろしく!」
仕方ない、今日だけこの反応をしてやろうか。
「あいよー、よろしく!」
「じゃあこれから一生佐藤さんね!」
「ちょっとまてぇえええええ!!!」




