第七話 第二部 厚着を着て、大失敗。
「おはよう!」
夏葉駅に到着すると目黒が手を振って待っていた。とても涼しそうな格好をしていた。白のワンピースだ。
「おはよう美幸ちゃん。お荷物は昨日送っておいたからね。」
「ありがとう撫子ちゃん。」
二人はわたわたと抱きしめ合いながら挨拶していた。朝からとても元気なこった。それにしても目黒も涼しそうな格好して…。
「白羽根くん…その格好で大丈夫? 死なないでね。」
「余計なお世話だ!」
俺は心の中では泣きながらもやばいと感じていた。あとでこの上に着ているものを脱がなければ。
「拓斗は始めてだからね。私がしっかりと教えてあげないと…死人がでちゃう。」
「さらっとあぶないこと言うなよ。」
俺と撫子と目黒は笑いながら急行乗り場に移動した。特別快速の時間まであと40分だ。
ガタンゴトンガタンゴトン
「俺は知らないんだけど、撫子と目黒はどんな作品を出展するの?」
すると二人ともガサゴソとバックをあさった。そして中からは今日売る同人誌が入っていた。
「私は合同の画集と同人専用の漫画&画集!」
撫子が三つほど見せてきた。撫子の絵をみるとその世界に引き込まれそうな雰囲気、そんなのが同人誌だとしても感じられるなんて…。
「私はこの前描いてた風景絵を中心に…。」
目黒はゆっくりと風景画集を出した。また違った世界観が俺には感じられる。やっぱり絵ってすばらしいな。




