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若い和解

【挑戦状】の前の話です。

純粋に読んでくれた方は

「えっ、なんで話し飛んでるの?」

「天夜の家寄ったのいつ!?」

「私の年収低すぎ!」

と思った方がいると思います。

中の人がしくじり先生しました。

ごめんなさい。


俺は今、殺人鬼と帰り道を歩いている。


勇気「…-あ、あのさ、、…」

天夜「なんだよ。気が変わったか?」

勇気「いや…あんた…悪い奴じゃなさそうだな」

天夜「ふざけんなよ。悪事しようにも能力なかったから出来ないんだよ」

勇気「そ、そうだよな。そうだな…」


家に近づくと親父が外でタバコを吸っていた。


淡雪「おぅ天夜、なんだ隣に可愛い子を連れて。うちで子作りはよしてくれよ」

天夜「ヴァーガちげぇよ。お前に恨み持った子だよ」

淡雪「なんだよ浮気の伊達男の俺でも未成年に手を出すようなやつじゃねぇぞ俺は」

勇気「………篝火です…」

淡雪「…………」

天夜「上がれ。親父、話し合え。」

淡雪「…なんでだ」

天夜「罪滅ぼしになるかもしれないぞ。」

淡雪「…よく来たね。篝火さん、上がって」


俺は篝火を茶の間へ案内する。

緊迫した空気が張り詰めている。

親父が話を切り出した。


淡雪「…何故、俺が君のお父さんを殺したか。知っているか?」

勇気「…」

淡雪「殺したんじゃないんだよ。不慮の事故というか」

勇気「殺害者はみんなそう言い訳します。」

淡雪「…聞いてくれ。俺はもう引退しちまったが、軍に入っていた。同じ所属だった。篝火京助と。」

勇気「京助…」

淡雪「そう。君のお父さん。ある任務で君のお父さんはナイフで心臓を刺されたんだ。その時、京助は言ったんだ『苦しいから抜いてくれ』って。俺はナイフを言われたとおり抜いた。その時だよ。悲劇は。手にナイフを持ったまま部下が見ちまったんだ。俺を。

誤解されても仕方が無いよな。ナイフを持って、そいつの近くで人が倒れてるんだ。そのあと俺は上司に訳を話してかくまってもらって…今がいる」

勇気「….」

淡雪「なんどか蘇生術を試したけど…ダメだった…」

勇気「… 助けようとしてくれてありがとうございます」

淡雪「いや…見殺しをした。本当にすまない」


お互いは頭を下げた。深く。とても深く

その瞬間勇気の頬に痛みが走った

天夜が力を拳に集中して勇気を殴った


天夜「てぇめぇえ!結局勘違いじゃねぇかよ!あぁあ!?」

淡雪「おいやめろ!」

天夜「うっせぇ!こっちの話だ!確かてめえは自分の親の命と引き換えに子供の命を取るだぁ!?勘違いなのに死んでたらボッタクリじゃねぇか詐欺死がこのクs…

勇気「…ごめんなさい…ごめんなさいごめんなさい」

淡雪「なぁ…篝火さん…」

勇気「…はぃ?」

淡雪「…天夜と仲良くしてくれ。息子を殺そうとしたのは…天夜と仲良くしてくれたら許す」

勇気「…はい。」

淡雪「お前もちゃんと仲良くしろよ、守ってやれよ」

天夜「…なんでだ」

淡雪「篝火さんのお父さんと約束したんだよ」

勇気「約束…ですか」

淡雪「あぁ…娘をよろしくってな。後お父さん言ってたぞ」

勇気「…?」

淡雪「自分の力は人の為に使えって」

天夜「…人の為って書いて偽r


妹に口を塞がれた。なんか手が冷たい…

お前いつからいたんだよ…


勇気「….天夜君…本当にごめんなさい」

天夜「ッぷは〜別に、死んでないからいいや」

蘭「殴った癖にそんな事いうのね」

天夜「ま、まぁ…おら、な。一件落着だ」

淡雪「良かったよ。言える事言えて」

勇気「…では、私はこれで…」

淡雪「おう、気をつけて帰れよ!」

勇気「はい、ありがとうございました」

天夜「おい待てよ。」

勇気「…何?」

天夜「飯、食ってけよ。悪くないだろ。なぁとおちゃん?」

淡雪「とおちゃん言うな。篝火さん、どうだい?」

勇気「いただきます。あ、電話させてください」

淡雪「あいよ〜」


良かった。今思えば少し惚れかけた女に殺されかけ仲直りして一緒の飯。

篝火勇気…いい奴じゃないか。


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