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輪廻転生 花畑より愛をこめて

最初短編にしようと思って書き始めたけど到底無理だった話。よろしくお願いします。

どうも、初めまして。花です。


御挨拶なのにお辞儀もできなくてすみません。何しろ骨や筋肉といった便利なものがないので動きようがないのです。気持ちはお辞儀しています


あ、名前が花というわけではありませんよ。そんなしょうもないことじゃありません。文字通り植物の花のことです。地面に生えてるあれです。厨二だコイツとか思わないでください。視線が痛いです。本当なんですってば。



でもでも、これでも前世ではちゃんと人間だったんですよ、いろいろあって享年22歳という短すぎる人生でしたが、それなりに満足のいく逝き方だったと思います。後悔は多少ありますが。


それからしばらくして…って私が死んでからどれほど時間がたったのかはわかりませんが。輪廻転生の輪に入った私はこの春、花に生まれ変わりました。


もちろん私は花なので人間だったころのように近くに鏡などはないから自分の姿がどんな風になっているのかわかりようがないのですが、この前一枚私から落ちた花びらは蒼色をしていたので多分蒼い花に生まれ変わったのだと思います。


ちょっと…いえ、かなり嬉しかったです。


奇妙なことに私は前世の人間だったころの記憶がなぜか残っていて、前世の私は死に際に「生まれ変わったらあの花になりたい。」と言っていたので、図らずも望みが叶いました。あの花になれてるかはわかりませんが。



それに花弁も私が一番好きな蒼色だし、なにより前世の私が一番好きだった場所で生まれ変わり花を咲かすことができました。なんて幸せ者の花なんでしょう。



前世であまりお目にかかれなかった幸運を、今世になってようやくみることができた気がします。




さて私はこれでも結構前世では壮絶な人生を送りました。

人間の一生のうちに起こるだろうすべての不幸をまとめても足りないほどの不幸を18歳から死ぬまでの間に一気に凝縮されたような気がしますが、今思えば最後の最後はとても幸せだったと思います。


ただひとつ心残りだったのは貴方のこと。


私がいなくなって貴方今どうしていますか?


生前私は結婚の約束までしていた彼がいました。



ロミジュリに負けないくらいの大恋愛で困難なことが多かったのですがその分ふたりの愛情は深かったですし、こういうのもなんですが、彼は私にベタ惚れで、執着心が半端ではなかったので私が死んでしまった今、どうなっているのかとても気になります。



ごはんはちゃんと毎日食べているでしょうか。


没頭すると食事をとるのを忘れる貴方の健康状態が心配です。



毎晩ぐっすり眠れているでしょうか?


私が抱き枕になってあげないと眠れない貴方はあの大きすぎるベッドで1人でも眠れているか心配です。



仕事はちゃんとこなしているでしょうか?


宰相さんからしつこいくらいの催促を受けないと仕事でも私の傍をてこでも離れようとしない大きな子供のような貴方は仕事を側近たちに押し付けてるかもしれませんね。駄目ですよ、自分の仕事は自分でしましょう。



あの無愛想な顔をする癖は治ってますか?


他人にはとことん冷たい態度をとる貴方。その癖は駄目です。王さまは慈悲深くないと人気でませんよ。



自棄になってあたりを破壊しまくっていたりしてないでしょうか。


無駄に体力と力が有り余ってる貴方のことです。ひとたび暴れればその被害は人常じゃありません。周りの迷惑を考えましょう。







あれほど全身で私を愛してくれた貴方を1人残してきてしまいました。


それだけが心残りです。






私の後を追ってきてはいないですよね?



一応死ぬ直前に「追いかけてこないでね。」って言っときましたが貴方は全力で首を横に振っていたので不安です。


私はもう生まれ変わってしまったのでそれを確かめる術はないですが、そうであることを祈ります。



貴方には幸せになってほしいと心から思うのです。


私がいなくても、他にも幸せになれる方法はたくさんあります。


あなたの人生のうちのほんの少しだけでも関われたことでもう私は満足なのです。

死に様にもあなたはボロボロの姿の私にずっと寄り添ってくれましたし、なにより貴方を助けて死ねたことに私は嬉しいです。



一番心配なのは、自分の所為で私が死んでしまったと思うこと。



多分あなたは見ていて痛々しくなるほど、自分のことを責めているでしょう。


そんなことありません。自己犠牲とかではなく私が自分でこうしたいと思って行動した結果がこの死だっただけでそこに貴方の責任なんてこれっぽっちもないんです。


貴方にはたくさん助けてもらいましたから、それの恩返しっていう自己満足とかもあったのかもしれません。



だから、どうか悲しまないでください。



貴方のその果てしない人生のなかで、少し私が交わることができたという事実があるというだけで私の人生は幸せでした。



届かない想いでも私はここで花としてずっとあなたを想っています



連載2本抱えてんのに思い浮かぶネタは次から次へと新作ネタばかり…


初めて一人称に挑戦です。


更新は不定期です。完結させられるように頑張ります。 

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