世界設定
【ナインヘルツ世界】
5大陸6大海から成る。
・フィーラル大陸
別名を中央大陸というここは最も大きな大陸。また全体的に気候がよく、住み易い。
かつての覇王の影響で大陸公用語が使われている。
世界第一の強国『ダーンドール神国』や神話より不可侵の聖域とされる『神獣の森』、悪魔の国『イビル』といったものが有名。
・オーガス大陸
フィーラル大陸より海を挟んでずっと北の方に存在する極寒の不毛の土地。
航海の難所もあり、他の大陸との交流は非常に少ない。大陸唯一の都として魔都『ミルファーラ』がある。
・南フィーラル大陸
フィーラル大陸の南端の中央辺りでかろうじて陸続きになっている大陸。
最も未開であり、山が多い土地。そして竜の楽園とも呼ばれているほど世界で最も竜が生息している。
初代アークマスターを輩出し、歴史上で唯一3A+を戴いた伝説の獄冥戒竜を滅ぼしたタロウル竜騎士団を有するタロウル帝国がある。
・アスリア大陸
フィーラル大陸の西端からわずかに海を挟んで存在する。
人類発祥の土地と言われ、巨人の伝説が残る土地でもある。また始まりの女神が降り立った地とも言われる。
文明の発達した土地。
ほとんど大陸を二分しているのがアスリア連合国とアトラス大帝国であり、長年争っている。
・バードラ大陸
神話のみに述べられている大陸。未発見。詳細不明。
【ナインヘルツ】
世界に伝わる九つの大禍という御伽噺、夢物語。
……だったが、4851年にナインヘルツNo.2『空の魔獣』の封印が解放され、一夜で三カ国が灰燼と化した事によりその存在が実証された。
魔物・災厄ランクにて全て3Aに指定されている。
【騎士】
・以下の3条件を満たす者を騎士と呼ぶ。
1.風より速く大地を駆け、時速200km(秒速55m)で駆けるグラスパンサーを越える脚力を持つ。
2.その拳は岩を割り、木の幹を打ち砕く。
3.その認識・反射・処理速度は1秒の間に平行して5作業を行える。
290馬力近くで駆ける事が可能。
特に騎士の中で正規の軍事訓練を受けた者は正規騎士と呼び、騎士の資質を開花させたが上の条件を満たせない者を準騎士と呼ぶ。
・騎士は大別して騎士と聖騎士の2つに分けられる。
聖騎士は精霊の作った武具の力を真に引き出せる。それ以外は騎士と同じ。
騎士の儀式を受けて騎士の資質を開花させた時、その中で時折非常に低い確率で聖騎士として覚醒する。
なお、唯一例外としてダーンドール神国内のみに限るがノヴァ神聖騎士団は全員聖騎士となる。
故に聖騎士団とはノヴァ神聖騎士団を指す。
・騎士の儀式
世界の各地には『スポット』と呼ばれる龍脈の吹き溜まり場、霊穴が存在する。
この場所で3昼夜ほど気を浴び続けると遠くから唸るような『声』が聞こえる者が出てくる。
『声』が聞こえた後の数日は身体全体が熱を帯び、非常に衰弱するがこれをのりこえた者は身体能力の成長度がケタ外れに高くなり、また闘気を操る事も可能になる。
そして黒点の痣が身体のどこかに現れる。これは『気脈点』と呼ばれ騎士の証となる。
普段『気脈点』は消えているが、騎士としての力を振るう時に『気脈点』は呼応するように浮かび上がりそこから黒い触手が伸びて身体に絡みついていく。
この絡みつく黒い触手が長く、緻密であるほど騎士の力が強く現れている証となる。
一部の例外を除いて騎士の力を発現させるにはこの儀式を受けなければならない。
3昼夜経っても聞こえない場合があるが、その場合はそれ以上気を浴び続けても騎士になれる可能性は絶望的。
・スポットについて。
スポットは場所によって力の強弱や身に宿る性質が異なる。強いスポットで騎士の力を発現させられれば非常に能力の高い騎士が誕生する可能性が高くなるが、その分死亡率は高くなる。
スポットは常に気を吹き出し続けているわけではなく、波がある。また気がある程度出続けたら数日は枯渇する場合もある。
スポットは最強の戦士を生み出す拠点となる場所であるため、発見されている場所はほぼ全て国で管理する事になる。
管理されてるスポットを使う場合には税金がかかる。
・騎士について
年齢と騎士能力発現には以下の関係がある。
1.騎士能力が発現した年齢が低い程、騎士の最大成長度が高くなる。
2.年齢が低い(身体の完成度が低い)ほどスポットを浴び続けた時の死亡率、身体欠損率は高い。
但し6歳未満の場合はほぼ100%の致死率。
【色々な騎士】
・アークマスター(Arch Master)
唯一絶対最強の総称。剣聖/弓聖/槍聖/拳聖/理聖/斧聖/棍聖/法聖など。
一時代一世界に一人しか現れないとされる最強の人物。
アークマスターである人物には聖紋がある。
史上最強のアークマスターは、複数のアークマスターを兼称した初代タロウル竜騎士団団長。
歴代アークマスターの中でも稀に2,3の称号を兼称する事はあるが、それでも彼は7つという驚異的な数を謙称した事は、史上でも唯一人である。
故に、アークマスターでも特別な称号である【太聖】を冠せられている。
・モンスター:世界でも最上位騎士の総称。怪物。アークマスターを除いて最強騎士。
・ロード:上位四十三技を使いこなす騎士の総称。統べる者。
・マスター:中位四十三技を使いこなす騎士の総称。
・音超えの騎士:音速の剣を振るい、衝撃波を繰る騎士の総称。上位騎士100人程度。
・悪魔騎士
悪魔と契約し、その力を得た騎士
悪魔と契約した者は欲望や衝動の抑制が効かなくなり、また同時にひどく強い破壊衝動に駆られる。
大抵の人間はその強力な誘惑の前に、3日と持たずに衝動を抑えきれなくなるか、発狂するか、になる。
故に、人間社会にとっては危険すぎるため、総じて指名手配の対象となる。
・邪霊騎士
死霊の力を得た騎士。死ぬ際に非常に強力な怨念を残した騎士が時に邪霊騎士となってさまよう。
・悪魔騎士や邪霊騎士など人の世から外れた騎士は外法騎士と呼ばれる。
【魔物・災厄ランク】
F < E < D < C < B < A < 2A < 3A
3A+:神話級筆頭モンスター。獄冥戒竜のみ。
3A:世界規模。神話級モンスター。
2A:複数国規模。伝説級モンスター。撃破すれば歴史に残る。
A:一国規模。級モンスター。撃破すれば英雄。
B:街規模。魔獣の中では最高位で幻獣クラスと呼ばれる。一般にとって打倒を憧れる。
C:正規騎士規模。手強いモンスター。一般ですら有名。
D:騎士規模。ここから魔物。一般人には手に負えません。
E:準騎士規模。ザコモンスター。猛獣とさほど変わらず。
F:基本的に無害な動物全般。
なお、A級以上の討伐戦に参加した者全てには勲章が贈られる。
土台のスクロールに討伐戦と年代を示す識別番号を。
冠に討伐した魔物を示す識別番号を。
下地の盾に討伐した魔物の位を。
シンボルに討伐した魔物の種類を。
直接魔物と戦い多大な貢献をした者には勲章の下に交差した2本の剣が付く(十字剣)。
A級撃破:銀の盾
2A級撃破:金の盾
3A級撃破:黒の盾
3A+級撃破:黒の盾と下部に金の一本線
【魔法】
・魔力の性質
術者から外界へ放出されるとすぐに拡散される性質を持つ。
このため、距離と魔力は反比例する。
【魔導師】
・身体能力において騎士に決定的に劣る魔導師は、騎士の攻撃に反応する事ができない。
魔法で反応速度を騎士並に引き上げる事は可能だが、肉体強度を騎士並に引き上げる魔法は存在しない。
騎士に不意討ちされればそのままやられてしまうため、騎士の攻撃に反応し、本人の意思に関わらず自動的に防御するシステムを編み出す。
それが使い魔。己が分身として魔力をある程度自由に行使し、魔導師を守り補佐する。
【使い魔】
・反応速度において致命的に劣る魔導師が騎士に対抗するために作り上げた防衛システム。
騎士の攻撃に即座に反応できる者を常に魔導師の傍に置いておき、いざ不意打ちを受けた際には防御魔術を発動する。
防御の際は魔導師の魔力を勝手に使うため注意が必要。
・その前提条件から騎士に反応できる存在でないと使い魔にする意味がない。
最もポピュラーなのは騎士の血から生み出したホムンクルス。
【紅月】
一定の周期で月が紅く輝く日がある。その日を紅月という。
またこの夜、月から放出される魔力は『魔』を増幅する効果があるらしいことが判明。
【緑月】
一定の周期で月が緑に輝く日がある。その日を緑月という。
また、この夜は時空の歪みが大きくなる。
【輝月】
周期などなく、不安定。その日は月が太陽並に輝き、夜でも真昼並の明るさが得られる。
また、この日は世界中で精霊力が段違いに強力になる日でもある。
【星霊】
星の精霊。精霊の中では特異な存在。
【悪魔軍】
3A悪魔長ディスペラツィオーネが率いる悪魔の軍団。
悪魔長を筆頭にA~2A級の大悪魔96名が軍団を率いている。
かつて神々と地上の覇権を争い、敗れた後に魔界へ撤退した。
目的は地上に進出し、悪徳を満喫することにある。
90番台の大悪魔7名は悪魔長の側近。
【竜玉】
その竜の力が込められたもので、高位の竜が一体につき一個生成している。
これを竜が人に渡すことは竜に認められた証。
タロウル帝国には竜玉の力を引き出し、その竜の力と加護と恩恵を得られる秘術が伝わっている。
【四十三技】
騎士が扱う高位技。上中下とランクが分類される。
最高ランクの技はブレイクダウン4技。
『ブレイクダウン・ディメンション』
『ブレイクダウン・ブリザード』
『ブレイクダウン・ミーティア』
『ブレイクダウン・ダイダルウェーブ』