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15.エンディング

 目を覚ますと、そこは暗闇だった。肌寒い空気が全身を包む。ここはどこだろうと疑問を抱いたが、すぐに経緯を思い出した。

 ――終わったんだ。

 仰向けになりながら、自然と微笑みが零れた。死を迎えるだけだというのに、不思議と恐怖はない。それはきっと、多くの人がどこかで日常を送っていると知っているからだ。

 外で営まれる数々の人生に思いを馳せながら、華陽は再び瞼を閉じた。

 頬に、何かが当たった。目を開け、指で軽く触れる。土だった。

 顔を上げる。少しずつ壁が崩れていくのが見えた。だんだん人の声のようなものが聞こえてくる。

 大きな土砂の塊が取り除かれた。目に沁みるほどの日光が降り注ぐ。反射的に目を閉じた。

 腕を掴まれる感覚がした。優しく引かれる。背中に大きな手が回される。覚えのある感触と温度だった。

 再び目を開いた。見知った顔が並んでいた。

 世界で一番暖かくて明るい場所を、彼女は知っている。

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