表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
OWPSシリーズ:乗愛の協奏曲   第壱楽章 弱くてニューゲーム:「無償の愛」“Chapter I: The Unconditional Love”  作者: 大皇内 成美


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

8/57

第七話:昇華の理論とブラックホールの知性


第弐楽章 強くてニューゲーム「ブラックホールの救済」 

(すみません不手際がありました。訂正いたします)

主題歌 動画配信中   https://www.youtube.com/watch?v=SfqQaXrT6Dc


(5次元学園都市の巨大な「知識のナレッジ・コア」図書館。無数の光の粒子が飛び交い、知識そのものが形を成しているような空間)


ちえは、いずみには何も告げず、週末の時間をすべてこの図書館に費やしていた。 第6話の「愛の実験」は、ちえに満たされない渇望の残酷な真実を突きつけた。「搾取」は一時的な満足にしかならない。


ちえ: (私のこの飢えを満たすには、いずみちゃんの優しさを吸い尽くすだけじゃ足りない。私が全部、この世界の愛と知識を理解して、コントロールしないと……)


彼女の持つ「ブラックホール=吸収の女神」の資質は、感情的な飢えから、知的な飢えへとその焦点を変えていた。


ちえが探しているのは、**「コンダクター」が3次元で示したとされる「昇華の理論(Theory of Sublimation)」**に関する資料だった。


ちえ: 「デカルト、ブッダ、脳科学……これらの知識を重ねて、どうやって次元を上がる鍵にしたっていうの?」


ちえは光の粒子を泳ぐように進み、3次元の哲学のセクション、次いで宇宙物理学、そして**「多次元音楽理論」**のセクションへと手を伸ばした。


アストラル(妖精の声): 「ちえ様は本当に知的好奇心が高い。まるで知識を無限に吸収しようとするブラックホールみたい」 ガイア(妖精の声): 「いずみ様とは大違いね。いずみ様は体で愛を感じるけど、ちえ様は知識で愛を支配しようとしている」


彼女が手に取ったのは、コンダクターの理論を批判的に検証した古い多次元論文だった。


論文の記述:


*コンダクターが示した昇華の理論は、確かに「知識を合わせる(統合)」という概念を提示した。しかし、彼の理論は肝心な「昇華」の瞬間、すなわち、統合された知識が**次元を超越するための「音色」を生み出すプロセスが抜け落ちている。理論は「不完全な鍵」*である。


ちえの**『CFX』**が、論文のその部分に共鳴して、微かに振動した。


ちえ: (音色……? そうだ。いずみちゃんの**絶対音感ビッグバン**は、この「音色」を聴き分けられる力だ)


ちえは、いずみとは違い、「詩的絶対音感」をまだ持っていない。


ちえ: (私が本当にこの渇望を満たし、いずみちゃんの隣に立つには、あの理論の**欠けている「音色」の部分を見つけ出して、完成させなければいけない。知識を吸収ブラックホール**し、**昇華(昇華の女神)**させる……これが私の旅の道筋だ!)


ちえの瞳に、強い決意の光が宿った。それは、愛されたい渇望が、壮大な「知的な使命」へと形を変えた瞬間だった。


(第七話終)

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ