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第五話『天之原初神(アメノミナカヌシ)』

あの最高神が無傷のまま、こっちの体力とダメージだけが蓄積されていく。それに二人の神様の期待を裏切ってしまう


そろそろ、殺るしかないかな。初めてだし、こんな事に巻き込まれる事なんて想像してない上にいきなりだしだから。これが仕様なら文句を訴えるけど……


これ以上は流石に……目を瞑り、胸元に掛られた勾玉に手を添えた。その瞬間に背後に羅針盤と鏡が混じった時計が展開された


ここに来て、あの神様が……それも名前が自然と浮かんで来た。人形機械神(デウス・エクス・マキナ)……彼女がそうだったのか。それにその想いがあったから……


目の前の主神が攻撃してこようとするのを鏡が前へと出て反射して全てを明後日の方向へと飛ばしていた。そのまま変幻していく


着ていた初期装備から着物を着崩して、衽部分が帯状にバラけるようにギリギリのラインまで。赤と黒色で機械の様な両腕へと変わって、紋様が身体中に広がっていき、鬼の角と牙が生えていく


そして、胸元にはコアの様な幾何学機械に真ん中に赤と黒の勾玉がハメられていた。そのまま、バク転して木々を蹴って一気に最高神へと向かって引き裂く


最高神の血飛沫が舞い散るのが目に入ったのと同時に、黒い炎の剣で防いでほんの少しだけ受け止められるがそのまま吹き飛ばされて木々を破壊しながら上空へと投げ飛ばされる


目の前まで迫ってきた最高神の槍が薙ぎ払いのように横へと来て、黒い炎の剣と腕を内に盾にしながら防ごうとしたが、軋む音と共に黒い炎の剣が弾け飛びながら壊れて、そのまま地面へと叩き付けられ、三又の槍を思いっきり投げ飛ばす最高神が目に入った


投げ飛ばした槍がそのまま向かってくるのを、片腕で鏡を展開させて弾こうとするが、ひび割れて砕け散ると僕のお腹へと突き刺さった


────


勝利希望(ブリュンヒルデ)


……起動……選択


────


冷や汗が垂れる。変幻は出来てもこの道筋は駄目なのが未来で分かってしまった。あの最高神は……正真正銘の化け物


光が漏れて炎が一気に燃え広がる。アマテラスが……ツクヨミが全てを否定するかの様に周囲を焼き尽くしていく


炎が全てへと伝播すると一気に爆発して収縮して周囲の全てが一気に螺旋の斬撃へと全てを引き裂きながら燃やして破壊していく


最高神を見ると多少なりとダメージが入っていて、それでも致命傷とはいかなさそう……だけど、最高神の目の輝きが少しだけ戻ってる気がする


一気に黒い炎の剣を構えてから一気に飛び出して打ち合いへと引き込んだ。何度も四方八方へと攻撃を仕掛けるが受けるか躱され隙が出来ない


ただ、少しずつ変わってるのか斬撃……打ち合いに意思がこもり始めていて。そした、幾度の打ち合いの果てにお互いの剣が弾き飛び明後日の方向へと地面へと突き刺さっていた


そのまま、拳を構えて殴り合いへと。思いっきり顔やお腹と殴り合い、そのまま血が滲みながらも、殴り合い、そのまま僕の拳が顔へと行こうとした時に手で受け止められ、組手で地面へと叩き付けられ、腕をへし折られる


この最高神の能力……全ての日本の神の能力そのものだと……だから、通常のアマテラスの炎の拳で殴ろうとして向かってくるのを残った手で防ぎ、破壊されながら肩へと思いっきり殴られ潰され、周囲へ血が弾け飛んだ


そのまま、最高神は更に打ち込もうとしたのを、壊された黒い炎の手で顔を思いっきり殴って僕の上から下ろし、そのままの蹴りで距離を無理矢理取って、後ろへと


血が垂れて動かない肩がちぎれて地面へと落ちる。短いのが分かるし、能力が発動しない……死ぬのが確定してしまったから回避するのかと思ったけど……発動できない程に壊されてしまった


そう認識せざるおえない。多分……ラストの殴り合いで最後の攻撃になってしまう


その時に最高神が立ち上がると笑っていた。少なからずの火傷と血が所々滲んで口元を拭っていて、剣を取り出していた。それは……天叢雲剣だった


『ありがとう……でも、せめて正気で戦いたかった。これが最後とはね……』


そう言うと僕へと向けてから構えていた。僕は黒い炎の剣を取り出してから振り払うと炎が一気に地面を抉って黒い炎の剣の形が姿を出した


「僕も……初めて直ぐに巻き込まれたからね……知った上でやりたかったよ……」


『アラハバキ』。日本最古にして古代の不明神。認識すらされてない……だから、最高神が僕の持つ剣を見て少しだけの笑みと納得した顔をして一気に向かってくる


それに対して思いっきり振るって黒い炎の斬撃で仕掛けたが思いっきり弾かれて、振り被った最高神の天叢雲剣が僕の首を捉えていたが、アラハバキで防いで、そのままの勢いで炎の手で最高神の頭を掴んで地面へと叩き付けた


が、そのまま最高神の足が顔へと向かってくるのを、アラハバキで引き裂いて飛んでいく最高神の足、そのまま回りながら黒い炎の肘で溝内へと強打してから、頭を狙おうとアラハバキへと向けたが、片腕で弾き飛ばされ、そのまま吹き飛ばさた


地面へと叩き付けられながら、そのまま木々へと叩き付けられ薙ぎ倒しながら、そのまま最高神が僕の目の前で剣を突き立てていて


思いっきり振り降ろして僕の体を引き裂いた。もう……動けないし、もう……受けれない


目を瞑ると何時までも経っても攻撃が来ない。ゆっくりと目を開けると歯車……それもあの時の指輪が剣の先を受け止めていて


最高神は目を見開いてから、ゆっくりと崩れ落ちていた。足元を見ると血溜まりが出来ていて、血の滴りが無くなっていた


『どうやら、私の方が先に限界が来たようだな……アマテラスとツクヨミが君を生かし続けていた』


抉れた肩に触れられる。それを見ると僅かに黒い炎が止血となり形を保っていた


最高神はゆっくりと地面へと崩れ落ちるとそのまま目を瞑っていて後悔の無い笑みで……そして、悲しげに


『人間は好きだ……だから……君に日本神を任せる』


そう言うと崩れて消えていった。それを見届けたのと同時に意識が途切れて落ちてしまった


────


第一回戦


天之原初神(アメノミナカヌシ)VS勝利希望(ブリュンヒルデ)


勝者・勝利希望(ブリュンヒルデ)


────


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー



カフェに。夢廻儚(むかいはくな)が来るのを待っていた。昨日の件もだけど……取り敢えずは話が聞きたくてこっちから誘ってみた


「お待たせ」


夢廻儚(むかいはくな)が来て対面に座った。僕は飲み物を飲みながら彼女に聞こうとしたら


「昨日の件ならこっちも見ていたから分かってるよ。あの戦女神(ヴァルキリー)が来て軽く説明して言ったから


ブリュンヒルデが仕掛けた神への宣戦布告らしい。で、最後の戦女神(ヴァルキリー)が揃った時点で発動する様に仕組まれていた


だから、全て想定外で……君が勝ってしまったから主神も大激怒していた。次が私だし、多分……何をするのか分からない


神の乱入もありだとすると……面倒事になりそうだけど……まぁ、どうにかはなるとは思う」


そう答えられた。まぁ、取り敢えずはアレは想定外なのが分かったけど……次が夢廻儚(むかいはくな)となると……見ておくべきなのか……他の相手を考えると……見ておくのは良さそうだし……


「あー、それと一つ。明日向こうで会える?。渡したい物が有るから」


首を傾げてると「楽しみにしておいて」そう言われて取り敢えずは考えないようにした


そのまま話して彼女は喫茶店を後に。僕は少し考えてから喫茶店を出る事にした。あの神が言った任せるの意味がそのままなのか、それとも……分からないけどログインしたのなら分かるとは思うから


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


次の日にログインをベットの上で目が覚める。宿……と思ったけど、多分そのまま転送先になっていたみたい。それに傷は黒い炎が纏わりついていたが、炎自体は燃え移らない感じだったから回復系かなと


まぁ、問題は無いし、僕とて動きにくいのは慣れてるから……慣れたら駄目だけどそう言う動かし方は分かってるから問題は無かった


取り敢えずは夢廻儚(むかいはくな)を待つ事にした。ただ、初期服だから炎がダダ漏れ状態で目立って仕方が無い。視線は痛いけどまぁ、仕方が無いし……取り敢えずは待つしかない


暫くすると目の前に影が差していて見上げると女性。まぁ、誰かは何となく想像着くけど……


「ログイン出来たのなら行くわよ。初期の……それも壊れかけじゃね。知り合いに頼んであるから取りに行くわよ」


そう言われ……夢廻儚(むかいはくな)と共に向かう事にした。街中自体は賑わってる……と言うよりかは賭け事が多い上に神への叛逆やら、逆もあり、何かごった返しであり派閥が多い様な感じだった


そのまま進んでいくのを着いていく。ただ、やっぱりと言うか視線だけは気になっていた。それを夢廻儚(むかいはくな)は見るだけで無視して歩いていく彼女に手を伸ばそうとしたら……


「人が多すぎるからね。着いたら話すよ。どの道……その姿じゃね?。目立つから」


そう言われて、目的の場所へと向かっていた。歩くのが早いのか、慌てて後を追ってやがて立ち止まる。店の前で彼女は中へと入り続けて入った


「出来てる?」


その声と共に店の奥から顔だけを出していて、顔を確認すると嫌そうながらも納得した様な顔をしていた


「あー、戦争者(ハクナ)。そこに置いてあるから着替えさせておいてくれ」


戦争者(ハクナ)……?


よく分からんけど、取り敢えずは服を受け取り着替える事にした。頼んだのか……僕に似合うようにしたのか……


真っ黒なズボンに黒のブーツ。カバースカートを巻いて黒の肩出しシャツに黒の肩出しロングコート。暑いと言うよりか……むさくるしさが出てしまってる


取り敢えずは長く伸びてる髪を纏めて結んで、端の束の長く伸びた髪を前への流し卸した


そのまま、着替え終えると二人共何か納得してるのか目を見開いていた。と言うよりかは夢廻儚(むかいはくな)は見てるのだから驚く必要は無いとは思うけど……?


「うん。似合ってるし大丈夫だね。と、ハクナ。もう直ぐ第二回戦でしょ?。」


そう言って満足気な顔で言われたのと同時に彼女にそう言う。第二回戦が彼女とは思わなかったけど、彼女はさも当然のように


「大丈夫。私強いからね」


そう言って立ち上がると店から出ていく。僕は困惑して彼女を見ると彼女は呆れた顔をして少しだけ笑みを零していて


「私の所で見る?。後、色々と知りたいとは思うしね」


暫く考えてからお言葉に甘える事にした。試運転がてらのゲームだから直ぐにやめるつもりだったけど……楽しくなってしまったから聞きたい事はいっぱいあったから


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


─────


第一回戦


天之原初神(アメノミナカヌシ)VS勝利希望(ブリュンヒルデ)


【勝者・勝利希望(ブリュンヒルデ)


第二回戦


豊穣再原初神(ダグザ)VS戦争希望(グン)


第三回戦


舞破壊原初神(シヴァ)VS軍勢守望(ヘルヴォル)


第四回戦


戦争原初神(クー)VS戦力希望(スケグル)


第五回戦


雷迅原初神(トール)VS強者希望(スルーズ)


第六回戦


夜明軍勢原初神(テスカトリポカ)VS剣賢希望(スカルモンド)


第七回戦


光悪魔原初神(アフラ・マズダー)VS魔力希望(ゲンドゥル)


第八回戦


雨都原初神(トラロック)VS原斧希望(スケッギォルド)


第九回戦


全知全能雷原初神(ゼウス)VS軍戒希望(ヘルフィヨトル)


第十回戦


軍死駕原初神(オーディン)VS全知希望(アルヴィト)


第十一回戦


虚無空論原初神(アザトース)VS運命希望(スクルド・ノルン)


─────




天之原初神(アメノミナカヌシ)の能力は日本神話の神の能力の再現に近い能力です。ただ、正気を失ってる為に能力があらぬ方向へと変異して要るのが原因です』

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