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第一話『スタート』

『主人公補正以外は補正抜きです』


『それでは本編へどうぞ』

動きずらい両腕と両足。満足とは言えないけど歩けない事は無いから人よりもゆっくりと歩いてしまう上に時間も倍以上掛かってしまう


今の状態で言うと、両腕と両足は火傷で広がって今も残っていて包帯を巻いてからタイツと長いウォーマーで隠していた


慣れてるとはいえ、好きでもないし嫌いでも無い。ただ、不幸に近い事があってこの状態になってしまっただけ


でも、こうなったのも後悔はしてない。後悔したら選択のミスと思ってしまうから……後悔の無い選択をしたつもりだった


それに両腕と両腕……体は見えないとはいえ、包帯は巻いてないけど火傷が残っていて、今でも少しは痛むけど感覚の問題……だからなのか……


『少し先の未来』と『他者の共有感覚』に近い状態になってしまって原因は分かってない


ただ、言われたのは……『時間感覚共有(ミラータッチ)』と似てるらしい。ただ少し違う感じがしてどうも判断がつかないと言われたのがこれだった


未来自体も見えてるかと言われれば……視界に入った人の数秒先の未来が見えるだけ。感覚もその人のほんの僅かな感情が流れるだけだから曖昧な状態と……僕の感覚してみれば、邪魔なだけと、そう感じていた


遅く傍から見れば障害者扱いだから道の端を何時もの様に邪魔にならない様に……そして、無駄な力を勝手に発動してしまわないように視線を合わせないようにして目的の場所まで歩いた


動きにくいとは言われれば動きにくいけど、さほど動きにくいとは思ってなかった。自分自身では支障は無いし病院でも杖はあった方がいいけど歩けない事も無いと言われていたから……


後は自分自身でリハビリ程度の歩きをして遅いけど普通に歩けるくらいには動けていた


暫く歩くと目的の喫茶店へと着いた。この世では職業としてVTuberが当たり前となっていて、VRゲームを通じたヴァーチャル世界が職業の一部となっている


勿論、VTuberもずっとな訳ではなく、ログアウトしたりと人間だしちゃんと生きていて、今日はそんなVTuberの一人と待ち合わせの為に指定された喫茶店へと来ていた訳


私は取材とかして記事を纏める……言わば記者の様な編集者のような仕事をしている。それでも昔はマイナーであまり有名では無く、他の人から見ればニートとか言われて酷い有様だった


僕自身も好きだったけどここまで言われてるとは思わなくて……当時有名だったVTuberに取材をして記事にした結果……


話題が話題を呼んで今の様な有名で当たり前な職業へとなっていた。僕もそれがこうじて、記者の中でもVTuber専門の記事を書く記者になっていた


それでも行き詰ることもあって他のVTuberとか記事にしたり、VTuberの中でも繋がりで他の企業も記事にしたりと忙しかった日々が続いてたが、今では当たり前のように自分の時間とか使ったり出来たりして余裕を持てるようになっていた


でも、取材していたVTuberにもやはりと言うべきか一定のアンチとかもあって引退していくVTuberを見てきたから、繋がりも大事だけど、それ以上にどう楽しませたり、アンチがあっても笑って飛ばせるようなVTuberを見て、より一層好きになってしまった


新しいVTuberが出たりと……まるでアイドルの様な感じで、それを見ては記事にする為に取材したりと色んな事をしていた。勿論……アイドルみたいな感じだから、厳しさもあるし事務所もあったり、個人とかも……色々とあって、生き残る為にはどうするか……そう言う考えのVTuberも多い


個人で成功する……事務所で成功する。この能力で時偶に見てしまうと分かってしまうけど……最後まで見届ける。そう決めたから、VTuberを記事にするのを辞めずに来れた


興味の無かった『時間感覚共有(ミラータッチ)』も役に立つかもしれないと……そう感じてVTuberの中ではたまに使ったりしてはアドバイスとかもして……何時しかはVTuberの中の相談役になったりもして……


記事の仕事とは別の仕事になってしまった……まぁ、VTuberからしたら有り難い話だろうとは思う訳だけど……僕からしたら少ししんどい気持ちになってしまったり、楽しい気持ちになってしまったりと緩徐を出さないようにするのが大変だったりする


それを伝わってしまったら駄目なのは分かっていたから。VTuberにやんわりとしつつもアドバイスは出来るだけ明るくして伝えてる


それでも、駄目な時は駄目だったら気休め程度の贈り物しか出来なかった。中身はその人のVTuberにしか分からない程度の気休めの贈り物


こんな事を考えながら待ってると、待ち合わせしてるVTuberの女性が対面に座った。僕はメモを起きつつ目線を合わせた


VTuberの一人でVTuberの最初期から居た始祖とも言われてる人……彼女は夢廻儚(むかいはくな)


VTuberを初めて作った人で無名だったVTuberの名前を広めた人。彼女は初めて記事にした人で何故か友達としてよく呼び出されたりしていた


そんな彼女が僕を見るなり突然……


「向いてるね」


そう言って固まってしまう。どういう意味かも分からないままに僕は彼女を見てしまう。それも……ほんの少しだけの未来も同時にみてしまって……


僕が言おうとしたら彼女は微笑みながら口を開いた


「何でもない。それじゃ、始めよっか」


そう言って何時ものように彼女の取材を進めつつ数時間ぐらいで終わると、何故かプライベートの話になる。本当に読めない人だから楽しいけど……少し恐怖すら覚えてしまってる僕が居る


暫くすると彼女はお金を置いて少しだけ別れの言葉を言ってから喫茶店から出ていく。毎度毎度だから返しそびれてしまい、結局は彼女の奢りになってしまう


少しだけ纏めてから喫茶店から出て家へと帰路に着いた。家に帰ってから編集作業しつつ予定を確認して自分の時間になるとのんびりと過ごす事が日課だった


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


燃え盛る炎の中で必死に手を伸ばし掴んだ。もう駄目だと分かっていてもそれでも助ける為に


全身が熱く皮膚が焼けただれる。怖くもあるけど……それよりも助けたい気持ちが強かった……


だから……見えた幻覚が助かると分かって必死に歩いて炎の中から抜け出した


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


ゆっくりと目を開けるとカーテン越しに光が差し込んでいて、朝になってるのが目に入った。背伸びをして朝の準備をしてると携帯にメールが届いていて確認した


流石に連続とは無かったのに……今日も夢廻儚(むかいはくな)からの誘いがあった。取り敢えずは返信してから朝の準備をしてから向かう事にした


何時もの喫茶店に到着して席に着こうとしたら彼女が既に座っていて僕はその対面に座る事にした。少し早い上に取材も先だから困惑してると彼女が口を開いた


「VTuberになってみない?」


彼女から突然そう言われて、動揺して困惑してしまう。彼女に動揺しながらも聞くと


最近のVTuberは一種の職業であると同時に似た様な活動が多く少し趣向を変えたVTuberをしてみたいと


僕がやってる記事とアドバイス……それを含めた少しのゲームをする活動をサブとしてやってみたら成功するんじゃないかと……


で、彼女がガワや何やり全てを用意するとか言い出して流石に止めようとしたけど……彼女が止まる訳もないのが分かっていたから気が付けば話が進んでしまって決まってしまった……


結局は話は纏めつつ彼女が全てやるとか言って気合いが入って、僕もそれを見て諦めつつも少しだけ楽しみになっていた


気が付くとアイデアとか彼女が全て纏めていて、逆の立場になるとこんな感じになるのかと体験をしつつ納得して話は終わって彼女は微笑みながらお金を置いて喫茶店を後にしてしまった……


と言うよりかはまた払い損ねてしまって奢られてしまって少しだけ気落ちしてしまった


で、彼女からのメールで必要な機材一式が送られてきた。と言うよりもオススメの形で来て、彼女が楽しそうならとその帰りに向かう事にした


家電量販店へと着くと機材となるコーナーを見て粗方オススメよりは安めのを買った。勿論……本格的にする前に試運転的な意味で……お金に関してはそれなりにあったから問題は無かった


で、ゲームのコーナーを見ていた。話題のゲームで運営はしてるけど、イベント自体は進んでない上に神々による攻撃が一番多いみたい


まぁ、気になってはいたから取り敢えずは試運転に良さそうだし……家に帰ってから始める事にして一通り買い物してから帰る事にした


家に帰ってからログインする為の準備と機材の準備を並行して進めた。まぁ、モーションキャプチャーとかは後日になるけど……一通りは出来るみたいだし……取り敢えずはて感じになっていた


やがて、ログイン出来る準備が整ってからゲームを始めた


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


壮大なBGMが流れると暗転して重苦しい空気が流れてやがて……


無数の人影の様なモノと異形の形が、何かを叫び、何かを糾弾、何かを悲痛に、何かを罵り、罵詈雑言の全てが幾多も居る僕達に向けて放って罵っていた


その言葉は耳を塞ぎたくなる程の言葉を塞いでも貫通するかのように何かを永遠と続いていき、やがて老人の様な人物が何かを打ち付ける音が響いたが、女性の声が響いた


何かを叫び人々はその発言を聞いて絶望と希望の境目に落ちてしまう。それに手を差し伸べる人物が……暗転し、ポップアップ画面が開くと説明文が現れた


────


神々により人間への終焉が決定しました。女神であり戦女神(ヴァルキリー)によりほんの少しだけ終焉が伸び、戦争へと発展しました


最初のプレイヤーは能力のみ与えられますが……


幾人かのプレイヤーには初期か後天的に戦女神(ヴァルキリー)が神々に対抗し一人で穿てる程の力を与えてくれます


アズラ様の能力は『夢想』です。数秒先の未来と他者の共有感覚による、一定時間の他者の未来を見る事が出来ます


そして、最後の戦女神(ヴァルキリー)の『勝利希望(ブリュンヒルデ)』へと選ばれました


それでは最悪の結末を回避し、最良の未来へと足掻き続けてください


────


それだけだった。それに……『勝利希望(ブリュンヒルデ)』が何なのかは分からないけど……最後となると、残りは選ばれてるとは……思うけど……変化したのか能力の名前が変わっていた


懜想(ラスト)勝利希望(ブリュンヒルデ)


そう、能力名へと変わっていた。能力自体は……先の未来を見る事が出来、体験し巻き戻す能力みたいな感じだった


役に立つかは分からないけど……この能力なら役に立つと、そう思った。動きにくい体もこの世界なら動かせそうだし……まぁ、それでも火傷跡とか残ってるのが少し気がかりだけど……


ただ、廃墟の場所へと飛ばされた感じだった。能力を使っても意味はなさそうだけど……試してみたけど……まぁ、予想通りだとは思う


元々の『勝利希望(ブリュンヒルデ)』が何なのか分からない。けど、説明では神々に一人で対抗出来る力と書いていたけど、意味合いは……


意味合い的には『勝利への希望』だと思うけど……元ネタが『勝利のルーンに通じる者』だから……勝利に関する能力だとは思うけど……それだけじゃない気がする


使わない事には分からないけど、兎に角、この世界の事を知らないのと、未来を見る能力も他者が居なければ、ほぼ意味は無い。となると、この場所、この建物を把握する必要がありそう


出ようにも扉が固く閉ざされていて動く気配すらない。これは、詰んでる……?

『まだ序盤なので……』


『それでは今回はここまで。次の話まで……またね!』

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