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不倫盟約  作者: 鍵香美氏
第3章 新生活編
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第21話 土田花乃

怪しげな女、土田花乃

彼女が隠す裏の顔とは?

   ◇Side怪しい女◇

 私は土田花乃。探偵の仕事をやっている普通の女性。 

 周りからは"そう見えるように立ち振る舞っている"。

 本当の私は、裏社会と深い関係を持ち、その手腕で裏社会の人間を救う存在。

 いわゆる裏社会の便利屋ってものを営んでいる。

 ある時は国の機密情報を持ち出したり、ある時は暗殺に協力したり、警察の未解決事件の7割は私が犯人だ。


 今私が請け負っている仕事、"CODEβ(コードベータ)"は、来田正成の情報を集める必要がある。

 来田はとにかく尻尾を掴みにくい。

 おそらく警察より権力があるだろう彼だからこそできる芸当なんだろう。

 だが、その来田の尻尾を掴める時がついに来たんだ。

 何故か来田が執着する男、"牧野大気"。

 彼に近づいておけば、勝手に情報はやって来る。

 だから私は、盟約を結んだ。

 別に付き合う必要は無かったんだけど、そっちの方がより束縛できると思ったからそうした。

 まあ私自身、昔付き合っていた人を殺されてるから付き合うのは久しぶりなんだけどね。

 そういう意味では、私も不倫盟約と言えるのかもしれない。いや浮気盟約か?

 まあどうでもいいか。

 出所してからはまだ何も仕掛けてきていないけど来田の事だ、また何か仕掛けてくるだろう。

 それまで私は、この人と普通のカップルをしていて良いのだろうか?

 別に、最初から好きで付き合った訳じゃないのに、盟約を結んでから、彼の事が気になってしまう。


"私も軽い女だな"


 心底そう思った。

 でも、本当に恋愛感情を持ってしまうのは駄目だ。


 盟約の本当の意味はまだ"これだけじゃない"のだから。







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