殺意
僕は母に買い物をよく頼まれる
僕の家は雑木林を超え、獣道を進み、川を超えるとある。
街に出る時は、いつもこのルートを超えないと行けないため、いつも、街に出るのに苦労するのだ。
「なんで、いつもいつも僕が街に行かないと行けないんだ!」
僕はそう呟きながら街をめざした。
街に到着すると僕は母に頼まれたスープの具材をカゴに入れ、お店の人の前に出して
お金を払い、そのお店の店員さんが声をかけてきた。
「君、見ない顔だね?ここら辺の子かい?」
「いや?僕の家は雑木林の中にあるから、ここら辺の子では無いよ?」
そう僕は言うと店員さんはこう言った。
「そういえば今日祭りがあるのは知ってるかい?もし良かったら参加していきなよ」
「時間があったら参加するよ」
といってお店を後にする。
お店を後にして、僕は街並みを見回ることにした。
果物屋、靴屋、服屋など色々な店がある中、1つポカーンと怪しそうな老人がやってるお店があった。
僕はその店の店員に話しかけた。
「ねぇ、このお店は何を売ってるの?」
老人の店員は答えた
「このお店は気持ちを売ってるんだ。どうだい?買ってくかい?」
「気持ちを買う!?馬鹿馬鹿しい!」
といって帰路方向に、向かって歩みだしていた。
毎度あり…と言った老人の声は聞こえはしなかった…。
帰宅すると親が倒れていた。
何者かに刺されたらしい
「誰が?いまさっきまで元気だったじゃないか!」
すると…背後から声がして、声が聞こえる方向に、からだを向けると、先程の老人が居て、
こう言った。
「先程は殺意ご購入ありがとうございました」
「早速殺意を使われたようですね」
などと、訳の分からないことを言っている。
「なんで、お母さんが倒れてるんだ?よく、分からない、あっ…まさかお前がやったのか?」
「何をおっしゃいますか?貴方様が殺ったんですよ?証拠にその日本刀を私の店で購入したじゃありませんか?」
老人が指さした方角には、確かに日本刀が刺さっている。
「俺日本刀なんて買ってない!俺は何も…あっ…」
僕の記憶の中で、ありもしない記憶がフラッシュバックする。
僕は確かに日本刀を購入していたのだ!
「なんで…?こんなこと有り得るわけが…」
と言うと、老人が急に告げてきた。
「あなたが倒れている方を殺したのですよ?」
僕は倒れている母の方を見て、涙を浮かべて混乱して、
「うわぁぁぁぁあああああア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
老人は薄気味悪い声で笑い、僕は混乱して泣いていた。
「僕の人生終わりだ。うへ…ひゃーハッハッハ…」
僕は後ろの老人が消えてるのに気付かず笑っていた。