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四話 はぐれ

 クラス全員あるホールに集まっていた。


「情報を整理しよう。」


 情報を整理するとこうだ。王の話にいると、魔力とはもともと体にある力であり、それを血液に乗せて全身に運ぶ。それを操ることによって魔法が打てるらしい。本来は魔力を体になじませるのに3,4年かかる。しかし勇者はもともと魔法が詠唱ありで放てるくらいまでは魔力がなじんでるらしい。それと詠唱は転生時に頭に刻み込まれたらしい。これがこの世界でいう「魔法」である。


「ということだが、どうしたい。」

「とりあえず、魔境の森でも行く?」


 魔境の森とは、高レベルの獣または悪魔が住み着いているといわれる場所である。冒険者といわれる職業の人のよくいく場所らしい。しかし、深く入り込むと王都の兵でもかなわないほどの獣などが出るという。


「誰がいくの?」

「最初だしみんなで行くか。」

「「「さんせー」」」

(なんで非戦闘職の俺が行かなきゃならないんだよ)

≪獣の強さを見るのも大切です≫

(そーだけどめんどくさい。てか、俺って『完全自由魔力操作』持ってるから無詠唱で魔法放てるのか?)

≪その認識で正しいです≫

(なら、遭遇した獣の能力をとことん『複製コピー』してくれ。)

≪了解しました≫


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


「手ごたえないなー」

「仕方ない僕たちは勇者だから」


 文句を言う岸本となだめる山田。いつものクラスの光景であった。ほとんどの敵は岸本が倒す。そのことによって、後続組は暇である。


(賢者、今まで『複製コピー』できたものは?)

≪今までに『複製コピー』した能力は、ブラックタイガーの『風刃』、ライトタイガーの『帯電』、サーベルタイガーの『俊足』、ロックバードの『飛行』、スピードラビットの『空地』、です≫

(おぉ!めっちゃ増えた!!てか、岸本のスキルを『複製コピー』すりゃいいじゃん。これで勇者の力をうばえる!)

(『複製コピー』!!)

≪ユニークスキルは、本人を殺さない限り『複製コピー』できません。この世界ではユニークスキルや、その上位種のスキルは同じスキルを複数人が獲得することが出来ないのです。≫

(はっず!!調子に乗って『複製コピー』って心の中で叫んじゃったよ。はっず!!)


 そんな時森の奥から大きな音がした。


「ど、ドラゴン!?だと!?」

「「「キャー」」」


 それと同時にみんな混乱し、来た方向に逃げていった。そんな中、僕は逃げ遅れてしまった。その直後、僕の真後ろに炎のブレスが直撃した。その衝撃によって僕は森の深部えと飛んで行ってしまった。


(あっ。)


 うまく考えが回らなかった。ただ、僕の頭の中に「死」という一文字が浮かんだ


(ぼく……おれ、死ぬのか?)

≪最適解を計算、残り魔力量20、『飛行』の使用魔力100、『空地』の使用魔力30。強度が六分の一の『空地』を四つ展開。最小限のダメージにします。≫


 何回か衝撃があった。そして気絶してしまった。



ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 あれから何時間たったのかはわからない。しかし自分は空にいた。自分の『空地』の上にいた。空にはたくさんのドラゴンがいて、地上には恐竜のようなものがたくさんいた。まるでゲームの世界だ。


(まるでゲームの世界だな)

≪ドラゴンの平均レベルは250、地上の古代獣のレベルは平均230です≫

(おいおいまじかよ、とりあえず『飛行』で探索するか)


 そう思い『飛行』を発動した


≪それは悪手かと……≫


 賢者がそういった瞬間、周りの魔物が一斉にこちらを見た。


≪魔物は魔力を感知することによって敵を判断します≫

(まじかよ。おわた)

≪安心してください。迎撃態勢を整えます≫

 

 そういったとたん、自分を中心に炎の壁的なものが現れた。その後、耳が破壊されそうな音が響いた。


(『防音』!!)

(よし、静かになった)


 静かになってから一時間ほどが経った。すると、炎の壁が解除された。周りを見渡すと、さっきまでのゲームのような幻想的な風景ではなく。まさしく荒地だった。


(は?)

≪さきほどのドラゴンの『ファイヤーブレス』を『複製コピー』したことのよって、倒すことが出来ました。又、上位スキル:『ウィンドブレス』、『アイスブレス』、『超高速飛行』、スキル:『炎の壁』、『風化無効』を獲得しました。このことにより、『風化無効』と『熱変動無効』と『アンデット無効』を生贄に、上位スキルの『状態異常無効』を獲得しました。又、レベルが438になりました≫

(え、なんつった?レベル438?俺は人なのか?)

≪人ではありません。ステータスをよく見てください≫

「ステータス」


「なんじゃこりゃーーーー」

相馬のステータスです

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

名前:西条相馬

天職:なし

種族:不明

レベル:438

魔力:230000

筋力:4300

運:1

スキル:

≪ユニークスキル≫ 

賢者(けんじゃ)』…高速計算、助言、分析、スキル支配

複製(コピー)』…任意の人の任意のスキルを複製コピー

剥奪(スティール)』…任意の人の任意のスキルを剥奪スティール

≪上位スキル≫

『ファイヤーブレス』

『ウィンドブレス』

『アイスブレス』

『状態異常無効』   

『完全自由魔力操作』

≪スキル≫ 

『炎の壁』

『炎魔法』

『幻覚』


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