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0話 世界観と物語の始まり。
久しぶりにモノ書く。
冒険者リトは転生者である。
前世の記憶があり、子供っぽくない幼少期を過ごし、12歳で冒険者となる。
リトは産まれて間もなく教会へ捨てられた孤児である。
孤児院で文字の読み書きを神父に教わり、貪欲に知識を吸収していく。
『知識は武器である』『無知は罪である』
この2つは前世の父親からの教えであった。
リトは本好きで教会の貯蔵書庫を読み漁り、人並み以上の知識を8歳までに覚えた。
周辺の正確な地図は無いものの、大体の地理も知り得ている。
ただ問題があるとしたら、リトは冒険者としてヤル気がなかった。
冒険者としての『冒険』を求めず、採取ばかりの採取者として活動していく。
『採取』と『鑑定』スキルで薬草採取率100%を誇る。
冒険者ギルドでは貴重な採取者であるが、戦うことが苦手ということはない。
ただ戦うことが面倒なだけ、討伐後の解体が面倒なだけ。
今日もリトは採取する、宿代の為に。