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106.怒りの魔人

106.

 怒りの魔人



 またしても、オレは安い挑発をしてやった。

 ブラッドリーが火炎を放つから、「幻影か本体かが分かったのだ」と、言ってやった。


 フッ!

 ブラッドリーめ!

 どう出るかな?


 しかし、動いたのはブラッドリーでなく、ラスボスのリードだ!

「おい、頭を冷やせ」と言うと、リードの足元から魔物が数体現れた。


 なんだ!

 召喚でもしたのか?


「あぁ、人間どもよ。我らは魔界から魔物を召喚できる。我らを倒さねば、いくらでも魔物が召喚されるぞ」



「倒したら倒したで、商売上がったりでは無いかッ」

「そうじゃ、武器が売れんわ」

「……」


「おい、お前ら。何をバカなことを言っているんだ」と、ヤマモトが真面目に返すも、ミサキは爆笑している。


 しかし、先程の魔法使いの男は、苦々しく思っていたようだ。

『ようだ』というのは、この後の行動でわかったことなんだが。


 魔物が襲ってきた!


「Aランクハンター! 豕喙人の相手は出来るはずだ。抑えてくれ」と、オレが言うと、毒堀とミサキはブラッドリーと対峙していた。


 当然、オレはリードだ!

 オレは、こいつと闘うために、ヤシアーから来たのだ。


 しかし!

 リードは駆け出していた。


 あるAランクハンターの首が、空中に舞った。


 ドスッ!


 一瞬だった。


「蒼井ッ! そいつはオレに譲れ」と、ヤマモトが魔法使いと駆けてきた。

「おい!」と、オレが言う間もなく、攻撃を仕掛けていた。


「ウィンドッ ナックル!」と、ヤマモトの風魔法が飛んだ。

「ファイヤーウォール」と、笑いながら、リードが火壁を展開している。


 リードの奴め、楽しんでやがるぜ!


 すると、隣で盛大に火炎が飛んだ!

「毒堀の旦那ぁ」と、ビリーの声がした。


 オレは、リードの相手はヤマモトに任せて、毒堀のところへ行った。

 黒焦げになった毒堀が倒れている。

 顎髭が、まだ煙を上げていた。


 ミサキの幽霊たちが、火炎を凌いでいるが、幽霊も交代しながらだ。

 直撃を食らったら、誰もこうなるのか?


「代わろう、オレがやる」

「ハヤト」

「蒼井君ッ」


 そして、この決戦の為に用意してきた、最終兵器である双節棍を、オレは腰から取り出した。 


 対火炎魔人用兵器

 双節棍、所謂、ヌンチャクだ!



 次回の空手家は、何故、ヌンチャクが火炎対策なのだ?


夜間の投稿!

明日の8時も投稿しますね!

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