100.オレも超電磁だ
100.
オレも超電磁だ!
記念すべき100回目だ!
一度、小説家になろう!で、打ち切ったこの作品が100回も続いて、しかも、まもなく完結出来る事に嬉しく思うぞ!
***
「なんだ、オレもあんなアクロバットなことをしろと?」
「やりたいでしょう?」
「……」
「それが、男の子ってやつよ」
やはり、オレは、このジメ子は好きになれないな。
「で、どうするのじゃ?」
「えぇ、簡単よ。音声入力だから、『超電磁な龍巻き』と叫べは、ワタシが幽霊を飛ばして、拘束するわ」
それは、『音声入力』とは言わないぞ!
「『龍巻き』なのに、トルネードは使わないの?」
「そうねぇ。ダミーで使っても良いけど、肝心の突撃に取っておきましょう」
「次は、オレが突撃するんだな?」
「えぇ、ウルフちゃんが蒼井君をトルネードで廻して、コマンダーにブツケて頂戴なッ」
「待ってくれ、オレの武器はロングソードで良いのか? 折れたらオレに刺さるぞ」
「……」
なんだ? この沈黙は?
「それなら、儂の武器を使え。クリスタルカッターじや。
ドリルより強力な武器としてゴーレム対策で持ってきたんじゃわい」
ク、クリスタルカッター?
それはドリルの親玉のようなものだった。
ドリルに刃が生えていると言えば良いか?
「これを手に装着して、突撃するということだな……」
「やってみましょうね!」
「アッ…… あぁ、そうだな」
そして、作戦開始だ。
「超電磁な幽霊ッ」と、オレが叫ぶとミサキの幽霊がコマンダーを抑えた。
よし、でかしたぞ!
そして、敵も味方もオレたちを見ている。
「どうだ! 動けまいぃ」
なんか、恥ずかしいな。
「クリスタルカッタァー」
すると、横綱がオレにトルネードで、オレの身体を廻し始めた。
キィーーーン!
という音と共に、突っ込んだ。
ズドッ!
コマンダーのどてっぱらに、大きな穴があいた。
毒堀もミサキもビリーも横綱も、大喜びだ!
そして、コマンダーだけでなく、オレも倒れた。
目が廻って立てなくなった……
「こ、これは、実戦では、つ、つ、使えないぃ」
「ハ、ハヤト!」と言うと、 ビリーが助けに来てくれた。
ヤンヤの盛り上がりを見せた“パクリの超電磁な旋回”だが、パクられた方は不機嫌だったのは、言うまでもない。
しばらくして、オレは立てるようになった。
そして、
「もっと簡単にトルネードの活用があるはずだ」と、言い放った。
「なんじゃ?」
「毒堀、盾を貸してくれ」と、言うと盾を反対にして背負った。
「横綱、この縦目掛けてトルネードを頼む」
「ワォン」
すると、トルネードの勢いで駆け出すと、正面のミノタウロスに突っ込んだ。
「烈風、高速上段突き」
横綱のトルネードの勢いで上段突きをすると、ミノタウロスは、まるでゴミが転がるように、飛んでいった。
「「「おおぉ」」」
オレは、空手の中段横(内)受けを左右行い、「大百舌ぅ」と叫んでいた。
ブハッ!?
お遊びが過ぎたようで……
次回の空手家は、時田だ!
オレも超電磁だ!
次回もよろしくね!