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今日もやさぐれている

 ここはとある王国にある小さな小さな片田舎

 とても平和で住む人達もみな優しい所

 そんな所にとある教会がありました

 その教会は親が仕事してる間子供を預かってくれる為

 大変重宝しており神父も心優しい方でありそこに住むシスター達も大変優しく

 今日もシスター達が子供達と遊んだり文字を教えたりと奉仕をしている


 子供達の笑い声などが響く

「今日まだ起きてきませんね」

 1人のシスターがもう1人のシスターと会話している

「どうやら昨日酒場で大酒飲みしてらしいですからね」

「本当ですか?とてもシスターとは思えませんね……」

「神父様は何も言いませんの?」

「そうですね……どうも黙認してるようで」

 そんな風に会話をしてると建物から物凄い音がする

「おや起きたようですね」


 煙草を咥えマッチで火をつけ煙草を吹かす女性がそこにはいた

「……頭いてぇ 飲みすぎた」

 ボサボサの髪をかきあげながらその女性は呟く

 ベッドに座りながら煙草を吹かし窓から空を見上げる

 今日も悪かねぇ天気だなそう思いながら重い腰を上げ

 顔を洗う為に井戸にいこうとするが

 ガチャガチャ……扉が開かない

 ガチャガチャガチャガチャ……

 痺れを切らしたのか扉を思いっきり蹴飛ばす

「……いいや顔洗お」

 階段を降りていくと子供達が出迎える

「あーまたシャツ1枚だ」

「なんでいつも起きる時ほぼ裸なの〜?」

「あ〜元気だなガキ共 大人だからだよほら遊び行ってこい」

 子供達の頭を撫でながらそう言うと何処かに消えていく

「……シスター誰と話してるの?」

 井戸の方に繋がる扉の陰から声をかけられる外で遊んでた子供だろう

「……気にすんなほら 他のシスターの所に行きな」

 子供は返事をして他のシスターの所に走っていく

 頭をかきながら井戸で水を汲み取り顔を洗ってると

「貴女 またそんな格好で彷徨って」

「子供達に悪影響でしょ!!」

 先輩シスターに怒られるが意にも介さない

「…………」

「貴女ねぇうんとかすんとか言ったらどうなの?」

 シスターが怒っていると肩を叩かれる神父だ

「その辺にしときなさいな」

「神に仕える者がそう怒鳴っちゃいけないよ」

「しかし……私達も我慢の限界なのです!!」

「いつもいつも……」

 うんうんと頷く神父

「言いたいことは分かっておりますとも」

「常々の私からお願いしてますよね あの人はそっとしといて下さいと」

「……分かりました 申し訳ございません」

 先輩が折れそして彼女は顔を洗い終え中に戻っていき

 自分の部屋で着替えをしてると

「申し訳ない うちの者が……」

 また神父だ

「女の着替えが覗くのが趣味なのか?」

「開けたまま着替えてる様なので気にしてないのかと?」

「はっ 間違いねぇ」

 そう言って煙草を咥え火をつける

「まぁいい 別に気にしてねぇあいつは先輩らしさを見せただけだからな」

「それもそうですな むしろ貴女が悪い」

 それを聞き鼻で笑う

「用はそれだけか?」

「まさかそんな訳ないですよもう1つさっき貴女が起きる前に……」

 神父が何かを言いかけた時ドタドタと誰かが走ってくる

「お話中申し訳ございません 男の子見ませんでした!?」

「いえ こちらには誰も来ていませんねぇいないのですか?」

「はい ちょっと目を離した隙に消えまして今村中を探してるのですが……」

「分かりました私もすぐ追いかけますので探しといて下さい」

「はい」

 そう言って急いで降っていく

「そうゆう事なので話は後で……迷子みたいですね」

「……村の外だろうな」

「でしょうね 頼みますよ?」

 神父も降りていく

 彼女も着替えを終わらせ

 めんどくさ……と思いながら

 煙草をふかしながら降りていき

 村の外に出て辺りを見渡す

「こっちか……」

 まるで分かってるかのように道を進んでいきどんどん進んでいくと森の中に入り辺りを見渡す

「いた」

 その子はまるで何かから隠れるように見つからない様に身を潜め口を両手で押さえて泣いていた

「何してるこんな所で」

「……!?ダメだよ隠れなきゃシスターのお姉ちゃんまで怪我しちゃうよ!!」

 ふと視線を横にすると誰かが倒れているが蹲っていてよく分からない

 とりあえず蹴ってみると

 胸のところに国の紋章が見えたこの国のだ

 なるほど騎士なのかこいつ

 微かに息もしているから生きてはいるらしい

「とりあえず死にはしないだろここで2人で大人しく待ってろ」

 そう言って森に入ろうとすると足を掴まれる

「だめ……だ 奥には…危険な魔物が……」

「知ってるよだから行くんだろ寝てろよ」

 手を引き剥がし森に入っていく

 戦闘音がする方に向かう

 2人の騎士が女の子と男の子を庇いながらオークと闘っている

 男の子の方は怪我をしてるらしく女の子が回復魔法をかけているが慌ててるようで上手く回復できない様子だ

 騎士の1人がこちらに気付く

「なんで!?シスターがこんな所に危ないぞ逃げろ!!」

 こちらに気を取られたからか不意を突かれて吹っ飛ばされた

 もう1人も

「君達でも逃げるんだ早く!!」

 男の子と女の子に言うが2人は動かない騎士もどうにかして逃がそうとするが

 女の子腰が抜けて男の子担いで逃げれないのだ

 戦闘中の騎士も庇いながらしてるため集中力が切れ捕まり投げられる

 オークは自分勝ったと勝利を確信したとニヤニヤと笑いながら近づき男の子目掛けて棍棒を振りかざす

 2人とも死を覚悟して目を瞑る……が何ともない

 彼女が間に入ってるから

「良いね 好きだよそうゆうの勝利の確信をしてたのにな?豚さん」

 オークは遠くにいる彼女が蹴ったのだ

「さぁさぁここから先は私が相手をしよう」

『キサマ……ナニモノ…オンナ…コドモ……ウム』

「お 共通語喋れるんだ 進化前?」

 彼女は前に歩きながら準備を始める

「せっかくの進化前で申し訳ないがその御魂はクソな神の所に換えそうではないか」


【死刑執行】


 吸ってる煙草をオークの顔目掛けて飛ばすと同時に

 いつの間にか取り出したメリケンサックをハメてお腹を殴る

 1発2発3発………と徐々に速度を上げながら殴りまくる

 殴りまくりオークの身体が徐々の変化していき

 結果身体に穴が開き向こう側の景色が見えるが

 辛うじてまだ息はしてるがあと数秒で死ぬだろう

「キサマ……ユルサナイ…ミチヅレ……」

 そう言って両手で彼女を掴もうとするがそれよりも早い拳がオーク顔面を消し飛ぶ

 彼女は少年少女の所に踵を返し煙草を咥え火を付けながら

「私に会ったのが運の尽きだクソな神にお願いして次はいい人生を歩みな」

 そう呟いた

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