毎日がサプライズ
見て頂き有難うございます。
ちゅまちゃんは、おじちゃんの大切な奥さんです。
2年前の春、おじちゃんの職場に突如として現れたちゅまちゃん。
ニコニコと目を笑わせて挨拶してくるちゅまちゃんは若く見え、今年で40歳になるおじちゃんと歳が近いとは思っていませんでした。 ( ちゅまちゃんは5歳下の35歳でした )
おじちゃんは人が苦手です。大の苦手です。
AB型の変わり者と言われ、周りの人から中々理解されません。自分でも変な所でこだわりが強いと思っていますし、皆から気難しいと裏で言われてるのも気付いています。なので今更上手くやろうとも思いません。
「千田は本当変わってるなあ」
「千田は扱いにくい」
「人と上手く付き合えないよな千田は」
こう周りから言われてきたおじちゃんは、人との付き合いを最小限にしています。大人になり更に人付き合いを狭めたおじちゃんは、今や職場の人としか関わり合いがありません。友達? 居るわけありません。
若い時、少ない友達はいましたがもう何をしてるのか分からないくらいです。仲良かった友達は一体何をしてるのか、そんな風に思う事さえありません。
ちゅまちゃんはそんなおじちゃんの逆をいく人でした。
職場に現れてから1ヶ月、すでに皆と仲良しでちゅまちゃんがいる日は笑いが絶えません。皆機嫌よくお仕事をしているのです。
その光景におじちゃんは酷く衝撃を受けました。
大体の女性はすぐ辞めてしまう職場だったのもありますし、おじちゃんを含めて癖の強い人しかいません。何年も働いていますが、この短い期間で皆と仲良くなった人を見た事がなかったからです。
「マミおはあよう」
ちゅまちゃんは気難しいと言われてる偏屈ジジイからも好かれていました。挨拶さえ珍しいのに、見た事のない笑顔で挨拶されているのです。
「パパさんおはようございます!」
ニコニコと笑顔で挨拶を返すちゅまちゃんを見て、偏屈ジジイもデレデレした様子。
ちゅまちゃんがいない日は黙々とだるそうに始める朝の時間も、皆ちゅまちゃんと挨拶したり話したりしてとても楽しそうです。
じっと遠くから観察していたおじちゃん。それから数ヶ月経っても、ちゅまちゃんはニコニコといつも笑顔。皆からちゅまちゃんの悪口は聞こえてきません。
そんなちゅまちゃんに興味を持ちはじめ、何となく話しかけて仲良くなってから半年後、気づいたら猛烈に惚れていました。自分でも驚く程です。
ちゅまちゃんの笑顔が頭から離れなくなったおじちゃんは、一世一代の勝負にでました。そう、おじちゃんは強引なアプローチをちゅまちゃんに開始したのです。
「ちゅまちゃんがいて今日はラッキーな日だな」
「ちゅまちゃん! 俺と結婚しよ?!」
「ちゅまちゃん! 生活費はいくらあれば良い?」
周りがドン引きしてるのは薄々感じてましたが、そんなの気にしません。むしろ周りを洗脳するかのように毎日ちゅまちゃんと呟いていました。
そんなおじちゃんにも、ちゅまちゃんはいつもニコニコと笑ってくれます。実際どう思っているのか分からず、ただ楽しく会話する事しか出来ないおじちゃんはひたすらちゅまちゃんを口説いていました。
ニコニコと笑っているちゅまちゃんは好きですが、何を考えているのか分かりにくく少しミステリアスだなと感じます。愚痴も言わず、人の悪口さえも言わないちゅまちゃん。頑張り屋で誰よりも仕事熱心なので、ちょこまかといつも動き回っています。
そんなある日、いつもの様にふざけているとちゅまちゃんが珍しく苦い顔をしたのです。ちゅまちゃんのその苦い顔にいち早く気づいたおじちゃんはある意味また惚れてしまいました。
何故ならちゅまちゃんの人間らしい顔を始めて見たからです。こんな顔もするんだと、知ったらもっと色んなちゅまちゃんを知りたい、ちゅまちゃんの全てが見たいと思うようになりました。
更に強引なアプローチを続けて4ヶ月、紆余曲折ありましたがどうにかちゅまちゃんから結婚する事の同意を受け取る事に成功しました。
結婚してから約2年、ちゅまちゃんとの新婚生活は想像していたよりも楽しく幸せで、毎日がサプライズの連続です。
おじちゃんとちゅまちゃんの結婚生活、物語のようなリアルな世界。是非皆さんに紹介したくてこの度筆を取りました。
ちゅまちゃんとおじちゃんのトキメキ? ドタバタライフ
〜 毎日がサプライズ 〜
始まり 始まり
日々の出来事を書いていこうと思っています。
良かったらおじちゃんの惚気に付き合ってください。