テラスで一時
今回、特に短いですがよろしくおねがいします
驚きの連続に、ディーと街のカフェテラスで休憩中。
ディーから初日に貰ったスキル『進化』は、全く効果が分からなかったが、今日魔物と戦った事で、明らかに成ってきた。脅威の効果は、素晴らしいもので、本来なら、格上で逃げるしかない相手を圧倒し、三体のオーク仕官相手に、瞬殺を決めてしまった。
しかも、それだけではなく、最低ランク『J』までが、ランク『E』へ。
もしかして、まだ何か隠れた効果が在るのかもしれない、期待に胸が膨らむ。
「ディー、『進化』ってスキルは、他にも隠し要素ってあるのかな?」
単純に、驚異的な数値の上昇だけなのか、まだ隠された効果が在るのか知りたい。
ディーは、スキルをどのくらい熟知しているのだろうか?。
「さっぱり解りませんっ!」
スパッと、言い切るディーの笑顔が眩しく光る。
がくっと、成るが翌々思い出すと、最初から知らないと宣言した事を失念してた。
聞いた俺が悪かった……。
にしても、驚異的な能力上昇を得た。
レベル30相当だと、この辺りの魔物なら殆ど、一撃で倒せてしまう。
彼女に、駄目ダシを言い渡した連中は、これを知ったらさぞかし悔しがるだろう。
ディーを馬鹿にして、ダメ出しした連中に見せてやりたい、彼女の輝いてる姿を。
「デイー、何か欲しい物はある?」
「えっと……、じゃあ…………チョコケーキが欲しいですっ!」
「やすっ! 、だからそんなんじゃなくて、もっと宝石とか服とか……」
「いいえ……ノベルさんの傍にずっと、居られたらそれで十分です!。私の必死の願いは、900人以上の方から断られました。たった一人ノベルさんだけが、私を受容れてくれました。だから私は、ずっと貴方の傍で役に立てる事が、一番嬉しいんです。他は何も要りません!」
正直、愛の告白とも取れる言葉に、上せてしまったのは已む得まい。
嬉しいと言うより、時めき過ぎて動けなかった。
ディーは女神様で、人間がそう言う対象にしてはいけない規則が、在った気がする。
俺が、だんまりを決め込んだもので、彼女が心配して確認を取らせてしまう。
「あのぉ……、ずっとは無理なんでしょうかぁ?」
「うっ?」
ディーの哀しい顔を見た途端、胸をナイフでえぐられた様な、感覚に襲われた。
女神は、原則として一度契約したら、パートナーが死ぬまでは契約に縛られるが、一定の期間を過ごせば、女神の交換を申請可能と成る。つまり、契約を一方的に切られる事もあり、彼女はそれを危惧して、俺に尋ねてきたわけだ。
だが、『進化』スキルが無かったとしても、ディーと契約を破棄する気は毛頭ない。
その事を、ハッきりとディーに伝えて安心させよう。
「いや、ディーにずっと一緒に居て欲しい」
「本当っ! 、嬉しいっ! 、ずっと一緒に居ます、離れませんっ!」
事情を知らない人間が、もし今の二人の会話を聞いていたら、絶対に誤解してしまうに違いない。女神であるディーが、俺と一緒に居る事を望んでいる事は、十分に伝わったし全く同じ気持ちだ。
でも、その関係は、パートナーの契約を超えては為らない物だ。
今は、その恋人には成れない二人の、切なく甘い一時を愉しんでも罪は無い筈。
この日を境に、俺達の日常は大きく変わって行った。
それは良い意味でもあり、そして悪い意味でも在った事は、言うまでも無い。
ありがとうございました




