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ある脇役の英雄譚  作者: 小元 数乃
王都動乱編
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13話

 ガチャガチャガチャと、虫同士の甲殻がぶつかり合う音を響かせながら、ぶち抜かれた城門が虫たちによって埋められていく。


 これでもう後続部隊の城への侵入は絶望的だ。あとはサーシャとヴァイルの部隊に任せるしかない。


 そんな光景を眺めながら、アルフォンスは鼻を鳴らす。


「何をそんなに怯えているんすか四天王。安心してください。それ以上に部隊の増援なんて送らないっすよ」


――あの人たちがお前に負けるビジョンが、おれには全く思い浮かばないっす。


 内心でそう言いながら、何の迷いもなく激戦区になるであろう城に飛び込んだ二人の姿を思い出し、アルフォンスは信頼の笑みを浮かべた。


 そして、


「さて、アルフォンス。僕たちは僕たちのやるべきことをやりましょう」


「そうすっね」


 突撃の際崩れてしまった陣形の再編さんを行っていたロベルトが近寄ってきてそんなことを言ってくるのを聞き、アルフォンスは頷いた。


 そう。彼らの仕事は、何も城へとサーシャと南門警備隊を送り届けるだけではない。


「この町のどこかに仕込まれたと思われる魔力放出のためのアンテナの破壊……」


「破壊しておかないといろいろ面倒っすからね。万が一四天王を倒しても虫が引かないなんてことになったら、あとの掃討作業がかなり面倒になるっすから」


 相手は小さな虫なのだ。四天王の指揮を失いばらばらに散ってしまえば、さすがの彼らであっても手におえない。


 だからこそ彼らは、虫の活動の絶対必要であろう四天王の魔力を供給するアンテナを壊すよう、作戦前に指示が出されていたのだ。


「まったく人使いが荒いっすよ。護衛の次は敵拠点襲撃なんて」


「文句を言わない。人手が足りないんですから」


――あぁ~帰って寝たい。と内心でグチグチサボリ精神を発揮しつつも、それでもアルフォンスは止まらない。


「この作戦が終われば……旦那はこの国からいなくなる(・・・・・・・・・・)んですから。あなたがいなくても僕たちだけでこの町を守れるんだと、旦那に示さないといけないんです」


「……」


 ロベルトから言われるまでもなく、そのことはアルフォンス自身も強く思っていたからだ。


「まったく……これだけお膳立てしてやってるんすよ大将」


――ちゃんと勝ってきてくださいよ。と城の中へと消えた信頼する《最強》の背中を思い出しながら、アルフォンスは、


「さて……お仕事するっす。俺は何をすればいいんすか?」


「とりあえず、小型の虫が儀式魔法をしていると思われるドーム状の大型コロニーが三つ。無数の術式が体中に刻まれた大型の虫が三体、城壁上からの偵察任務で確認されています。おそらくそのどれか……あるいはすべてが魔力を伝播させるためのアンテナと思われますので」


「了解っす。とりあえず大型は俺の巨人がつぶすんで、ロベルトはコロニーの方を。部隊の編成どうするっすか?」


「この状況です。散策にはそれぞれの部隊を半々でやった方が効率的ですね。防御のうちの部隊と攻撃のアルフォンスの部隊で」


「了解っす」


 普段は見せない機敏な言動で瞬く間に作戦をロベルトと決めていくアルフォンス。


 そんな彼は感じていた。背後で自分の部隊の古参メンバーたちが、


「隊長がちゃんと仕事している……だと!?」


「明日は槍の雨か!? 天変地異か!?」


「ごめんなさい神様……日ごろの言動は悔い改めますから助けてっ!! わたしまだ長生きしたいっ!!」


 とか言っているのを。


――いや、まぁ、自業自得だってのは分かってるんっすけどね?


 と、ちょっとだけ釈然としない気持ちをもちながらも、


――部下にバカにされるこの状況意外と気持ちいかも!? とか思っちゃう自分はもうだめなんだろうな……。と嫌な自覚を覚えながら、アルフォンスはきっといなくなってしまう自分たちの先輩の為、精一杯の働きを見せるため動き出す。




…†…†…………†…†…




 紅蓮の蛇がまるで流水のように襲い掛かってきた。


 そのサイズと道の太さを見る限り、蛇というより竜と言った方がしっくりしてしまうほどの巨大な蛇。


 だが、そんなものは当然ヴァイルには通じない。


「邪魔だ!!」


 怒号と共に槍を一薙ぎしただけで、まるで夢か幻のようにかき消されてしまう貧弱な炎の蛇。


 だが、その陰に隠れて地を這うように疾走してきたゲイルがとうとうヴァイルの眼前に到達する!


「しっ!!」


 鋭い呼吸と共にヴァイルの顎に向かって跳ねあげられる大剣。通常の人間なら顎から頭にかけて真っ二つにたたき斬られるであろう超重量攻撃。まして、その剣はゲイルの魔力により炎を噴出。その剣速をでたらめな速度まで上げている。


 だが、


「およばないな」


 その一撃はヴァイルの体を小揺るぎもさせることなく、ヴァイルの体に受けとめられた。


 剣が相手の体を突き抜けなかったため、中途半端な体勢で固まってしまうゲイルの体。


 それに思わずゲイルが顔をゆがめた瞬間、


「本気を出さないならそれでいい。出す前にたたき潰すっ!!」


 ヴァイルの剛槍が、左手の一本に即座に握りなおされ、そのままゲイルにつきだされる。


 速さだけを重視した、体重の乗らない槍使いなら落第の一撃。


 だが、威力はすでに魔力によって十分な状態のヴァイルにとっては、そんなものはどうでもいい。


 いかにして相手の体に槍を到達させるか。それさえ考えていれば、槍が相手の体を瞬時にひき肉にかえてくれるのだから。


 だが、そんなヴァイルの戦法はとうの昔に知り尽くしているゲイル。トリッキーどころか、本来なら何の脅威にもならない攻撃が、致命傷になると知っているからこそ、彼はヴァイルの攻撃動作に鋭敏に反応した。


 炎の翼が翻り、ヴァイルに向かって爆炎を吹き付ける。


「小細工をっ!! らしくねぇぞ!!」


 それすらヴァイルの攻撃動作を止めることはできなかったが、だがしかしゲイルの体を高速で後方に退避させる位は十分な威力。


 ヴァイルの槍が空を切る。


 舌打ちをもらし、ヴァイルは身体操作を行い跳ねあげた足の筋力を使い大地を踏み抜きながら弾丸のような速度で疾走。今度は両手でしっかりと槍をもち、流れるような達人じみた動作で、音すら引き裂く剛槍による刺突を放つ。


 が、


「やはりただの炎で君を止めることはできないか……ヴァイル」


「っ!!」


 その槍は再び空を切った。


 ゲイルが再び炎の翼をはばたかせ、ヴァイルの攻撃をかわしたからだ。


 もとより勇者と同じ高速戦闘を主とするゲイルの戦法は、速度より威力を主眼に置くヴァイルにとっては最悪と言っていいほどの相性だ。


 攻撃がかわされ続けるのは仕方がないが……。


「まずいな……」


 今のを外してしまったのはかなりまずい。


 今までためらいを見せていたゲイルが、今のままでは勝てないと漸く判断してしまった。


――ゲイルの本気が来るっ!


 あれだけサーシャに発破をかけられても、やはりヴァイルは彼に勝てる気はしていなかった。


 武術の腕が相手より下だから? 違う。魔法無しでの戦いなら実はヴァイルの方が強い。もとよりリーチが圧倒的に違う武器を使っているし、一時期槍の天才と言われた四天王に槍を習っていたヴァイルの武術の腕は実はかなり卓越した領域にある。


 では、魔力量が違うから? それも違う。魔力量は同じくらいだ。魔術の師匠のもとをはなれてからそういった魔力の計測は一切していないが、先ほどの戦闘で使われた魔術の手触りから、おおよそ一回の戦闘で使える魔力の量を……そしてそこから、魔力の総量をはかることはできている。


 自分とゲイルの魔力量は瞠目するほどの違いはない。


 では、なぜヴァイルはこれほどゲイルを恐れるのか。


 理由は簡単。それは彼が魔術の師匠より授けられた魔術の種類だ。


 彼らはそれぞれ二つずつ天使の国の技術を師匠から与えられていた。


 ヴァイルは自身の体の状態を自由自在に操る『体操作魔術』と、自身の状態を他のものへと移す『感染魔術』。


 そしてゲイルは炎を自分の意志によって自由自在に操る『炎操術』と、


「焼き清めろ……」


「っ!!」


 その言葉を聞いたヴァイルの体が瞬時にはね、極力ゲイルから距離をとろうと疾走を開始する。


 そして、その判断は功を奏したのか、


浄魔の大聖火(セント・エルモ)ッ!!」


 ヴァイルはその魔術の効力から逃げることはできた。


 だが、ヴァイルはまるで安堵の気持ちを浮かべることはできない。なぜなら、


「くそっ……やられたッ!」


 ゲイルが纏う炎が紅蓮から純白に変貌し、城中を埋め尽くしていた真っ黒な虫たちを信じられない速度で焼き払いつつあったからだ。


「久しぶりに見たぞ……。勘弁しろよ、師匠。なんだってこんなどうしようもない魔法をゲイルに教えたんだ!!」


 その炎は名前の通り魔力を清める炎。


 だが、今のヴァイルにとって目の前に広がる純白の炎はそんな生易しいものには見えなかった。


 《魔法使い殺し》《不滅の炎》《王国最強の騎士》……。あまたあるゲイルの称号を支えるその魔法の本質は、


「魔力を……食う炎」


 確実に魔法使いを殺すために作られたその炎が、魔法で(・・・)無敵の状態を作り上げていたヴァイルに向かって牙をむく!!




…†…†…………†…†…




「あの光……ゲイル副団長か」


 結局、未来とは違い同行をものの見事に拒否されてしまったフルーレは、貴族街を囲む城壁の上に上り、虫たちと激しい戦闘を繰り返す城壁警備隊と、その奥にある王宮の戦況を黙ってみていることしかできなかった。


 王宮の巨大な城壁の向こうでは真っ白な輝きが突如生まれ、城を明るく照らしている。


 おそらくゲイルが奥の手であるあの(・・)白炎を使ったのだろう。


――本当にあいつらはあの副団長に勝てるのか?


 鮮やかな紅蓮の軌跡を残しジルドレールを一刀のもとに切り伏せたゲイルの冷たい瞳を思い出し、フルーレは思わず震える。


 無論、自分が行ってもどうしようもないことぐらいフルーレは理解していた。いったところで自分の力では城にすら到達できないことも、城に侵入すらさせてもらえないこともきちんと理解していたのだ。


 だが、だからと言って彼が感じる悔しさがなくなってくれるわけでもなかった。


「くそっ……くそっ!! アルフォンスは、ちゃんと自分で戦えているのに……なんで俺はっ、こんなところでっ!!」


 眼下で暴れまわる嵐の巨人。それを作り出した以前の同僚はとてもタルそうな顔をしながらも、なぜか生き生きとした雰囲気を出しながら虫たちを退け部隊を率い目的地へと向かっていく。


 その姿が羨ましくて、


 その姿が妬ましくて、


 そこへとたどり着けすらしない自分が情けなくて、


 フルーレは思わず涙を流し、膝をついた。


「くそっ……くそっ……」


 生き方が悪かった。真剣さが足りなかった。大切な同僚を失い、仕えるべき王を失い、守ると誓った勇者に先を行かれ、いまさらになってようやくそのことに気づくが既にあとの祭り。


 今戦う力がないと、いま抗う力がないと、フルーレにとっては意味がない。


 そしてとうとう精神の限界が訪れ、フルーレが慟哭しかけたときだった。


「雑なまねを……」


「っ!?」


 彼の隣に、見たこともない人物が佇んでいたのは。


 その人物は真っ黒な布地に紫色の不気味な文様を走らせたローブを着こむ不審な男で、その顔は目深にかぶったローブのフードで完全に隠されている。


 フードから覗く顔も見えない真っ暗な闇は、まるで光そのものを吸い込むように深く、そこから発せられる男の声以外何も感じることができない。


――な、なんだこいつは!? いつの間に!?


 さっきまでいなかった突然の不審人物の出現に固まるフルーレ。だが、そんな彼のことなど知ったことではないといわんばかりに男は独り言を漏らし続ける。


「相変わらず術式の組成が甘い。戦闘職だからと言って即効性ばかりで精密さを鍛えてやらんかったからな……。適当に改善しろよと言っておいたのに……あの炎は『発動するから、まぁイイや』と訓練をさぼったな、あの戯け」


 ブチブチ何かを詰るような言葉をまき散らしながら、男はさらに独り言を続ける。


「とはいえ、どちらにしろ今回の戦いはヴァイルの負けで確定か。何せあの白炎の効果は『着火した存在の魔力を酸素の代わりに吸収し燃える』だからな。体に火がついた瞬間魔法を使って体を強化し戦うヴァイルの敗北は確定だ」


 そう。ゲイルの魔法の正体はすべてを燃やす炎といった単純な物でも、魔力をもやす炎といった異端な物でもない。もっと悪質かつ凶悪な、酸素の代わりを魔力で行う炎なのだ。


「魔力を燃やすわけではなく、魔力を食らう(・・・)というのがあの術式のコンセプトなわけだ。可燃ではなく助燃の性質を魔力に強制することによって、魔力を燃やすのと同じ効果が得られるし、酸素を絶つといった通常の消火方法である水や土による消火も不可能。おまけに熱量はあの炎の色に準拠というでたらめっぷり。我ながらなかなか恐ろしい魔法を作ってしまった……」


 なんて恐怖を抱いているのか自我自賛なのかわからない独り言を続ける男を、フルーレはぽかんと口を開けてみているしかできなかった。


 突然横に現れたあげくこんな変な話を誰に聞かせるまでもなく話し続ける男など、彼の人生経験上はいなかったし、どういう対応をとるべきかも、経験がない以上わからないのだから。


 だが、男はそんなフルーレが反応するのを待ってくれず、恐らく顔があるのだと思われる真っ黒な影に包まれたフードをフルーレに向けて、


「何をしている」


 言う。信じられない言葉を発する。


「さっさと私を王宮へと案内しろ」


「え、え!? い、いつの間にそんな話になったんだ!?」


「ふん。下らん疑問だ。無論今に決まっているだろう。さきほどの高尚な話題がこんな低俗な技術しか維持できなかった国の住人に理解できるとは初めから思っていない」


――なんかすごいバカにされてんのか!? と、意味不明な言葉を続ける男ではあったが、そのことだけははっきりと理解できたフルーレは思わず青筋を浮かべて怒号を上げる。


「な、なんなんだアンタはっ!!」


「なに? 俺が一体何かだと? ふむ。なかなか真理的質問だな。だがしかし、貴様のような低俗王国在住テイゾ君に理解できるよう私を説明する低俗な言葉は、俺は持ち合わせていない。だからそうさな……テイゾ君でもギリギリ理解できるように語るならば」


 そこで男は言葉をきり、返事など不要だといわんばかりにフルーレの襟首を引っ掴む。


「え? えっ!?」


 突然の雑な扱いに驚くフルーレの耳に、最後の男の独り言が聞こえた。


「《魔法使い》……かな?」


 瞬間、フルーレは眼前の景色が凄まじい速さで流れるのと、突如体に感じた浮遊感に気付き、目を見開く。


 そう。彼の体はとてつもない高さがある城壁から躍り出ており、あっけなく重力の檻に捕縛。そのまま即死確実な勢いで地面に向かって急速下降していた!!


「うわぁあああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」


 死亡確実なそんな信じられない事態に、けたたましいフルーレの悲鳴が殺伐とした王都の空に響き渡る。


「やかましい。人選を誤ったか? 王宮まで土地勘のあるやつを捕まえたかったのだが……ここの貴族どもは使えんからな。騎士であるこいつよりなおうるさいだろうし」


 相変わらずブツブツと独り言を続けながらまるで動じた様子を見せない男。


 そんな男に掴まれながらただ落下していくしかないという状況に、フルーレは思わず自分の体が震えていることに気付いた。


「畜生……」


――なんだよ、くそっ!! どんな偶然か知らないが、この男が何者かもわからないが、俺はようやく、戦いの場に行けるんだぞ!! 高々城壁から飛び降りたぐらいで、何怯えているんだ!!


 臆病風に吹かれた自分を罵り、腰に下げられた二人の友人の形見である二本の剣の柄に触れ、フルーレは大きく深呼吸。


 そして、


「おい……あんた」


「なんだ?」


「覚悟はできた……」


「……貴様の覚悟など知らん。嫌だと泣き叫ぼうが道案内はしてもらう予定だ」


「だろうな……。あんたの言動からなんとなくそんな気はしてたよ」


――だけど、もうちょっとオブラートに包んでくれてもいいんじゃないか? と、無言の抗議を行うフルーレに、フードの男はフンと鼻を一つ鳴らし、


「だがまぁ、城に着くまでの身の安全は保証してやる。つく前に死なれると困るしな」


「……あぁ。それで十分だ」


 情けない自分に対して、あまりに辛辣すぎる返答が返ってくるが、今はそれも心地いい気がした。


――結局口で何言おうと、最後の最後で臆病風に吹かれるようなおれには、このくらいの罵声がちょうどいい。


 男の思惑が何かは分からない。もしかしたら、ろくでもない悪事なのかもしれない。だが、


「今は……戦場に立てるこの幸運を喜ぼう……!!」


 最弱の騎士団の最後の生き残りが四天王に向かって牙をむく。


 その牙ははたして、四天王に届くのか?


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