00 神か悪魔か
ちなみにこの話に出てくる登場人物は主人公でもなんでもありません。
この文章の舞台は、何の変哲もないただの地方都市である。
強いて特徴を上げるならば、少しばかり治安が悪いことだ。
でも、でも…何かがおかしい、そんな街だ。
(くそ、なんでこんなことに…!)
どこにでもいそうなただの新入社員、松田夢翔は、今日も会社から帰っていたのだが、今日は不良たちに絡まれてしまったのである。
「おらっ!」
「うっ!」
殴られて血が出る。涙が出て視界が滲む。
なんで、俺がこんな目に合わないといけないんだ。
こんなつまらない世界なんて…
でも、でも死にたくない。
俺は、ワガママなのかなぁ…
{力が欲しいか?}
誰かの声が響いた。
あたりを見回そうとしても誰もいない、ただ、夢翔の心には「なにか」が見えていた。
{この世界をそなたらの思い通りに作り変え、運命も未来も超越する力を…!}
「あなたは、一体…?」
突然意味のわからない文章を言い始めた空翔に不良たちは、
「あ、何いってんだこいつ、頭のネジが飛んでやがんのかぁ?」
と言い、今にも殴りかかろうとしていた!
そして…
「あぁ、もらってやるぞ、その力…! こんな、こんな世界なんていらないんだ…!」
そして、その直後、
鮮血が飛び散った。
その場に残っていたのは見るも無惨な学生の死体と、そして、人を超えたなにかだった。
{ふふふ、ふふふふふ!人間は自分が追い詰められるとすぐ本性を現す!そしてそれによって生まれる負の
感情、エネルギーはまた他のものを追い詰め、そしていずれ…
世界は崩壊する。
これはこの世界への、復讐だ…!!}
この世界に現れた謎は、女神か、悪魔か、それとも…。




