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入山


カンジャスの街から遺跡までは、徒歩で数時間かかる。


聳え立つ巨大な赤い岩山をくり抜いて作られた遺跡だった。


遠目からでも、ポツポツと穴が空いているのが見える。


辺境伯軍が翼竜を貸してくれたので、道中は楽だった。


私は下を見ないようにしながら、遠くを眺めてエヴァンの服を握りしめた。


背中から、エヴァンが笑っているのを感じる。


「アリーシャは高い所が苦手なのか?」


「な、慣れてないだけです!」


翼竜も楽しげな鳴き声を上げ、ますますスピードが上がった。


翼竜はイタズラ好きな性格の個体が多いのだ。


私は慌ててエヴァンの背中に縋り付いた。


赤い岩山がぐんぐん近づく。


私は必死に鞄の中の論文の事を頭に思い浮かべ、高さと速さの恐怖を打ち消した。



よろよろと地面に降り立った私は、仰ぐように岩山を見上げた。


南部最大の、ノルディカ山である。


背の高い木はほとんどなく、低木と小さな白い花がところどころに生えている。


この山の内部には古代の人々が作った遺跡が迷宮のように広がっており、中では魔物と罠が私たちを待ちわびている。


入山するにはこの辺りの領主である、ギルベルト辺境伯の許可が必要だ。


麓にある小さな砦に寄り、翼竜を預けて許可証を見せる。


それから管理人に見送られ、私たちはついに山に足を踏み入れた。


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