隣の席の女の子と幼馴染
「おはよう。夕弦。今時間ある?」
声をかけてきたのは夜山心琴を振った秋山日向だった。
今、朝だぞ?
「今はそんなにないけど、急にどうしたの?秋山くん。こんな朝早く。」
「いや、ちょっと色々まぁ、その。じゃあ昼休み時間あるか?昼一緒に食べようぜ。二人で。」
言葉をつぎはぎにして話す秋山くん。何用だろうか。
「まぁ、いいよ。」
あっという間に昼休みになった。
「お昼と水やりいこーよ!」
みこちゃんに話しかけられた。一緒にご飯食べたい気持ちはエベレストくらい高いのに秋山くんに呼び出しされてて、、、ゔ、女神に対して申し訳ない。
「ごめんみこちゃん。ちょっとお昼用事があって今日は無理そう。水やりは多分今日木曜だし先輩が屋上にいると思うから、先輩に教えてもらって。」
「うん。わかった。。。」
ポカンとしてるみこちゃん。写真に収めたい。俺が珍しく早口だったから驚いてるみたいだ。
「藤田!いこーぜ。」
いかにも運動部みたいなテンション感で秋山に呼ばれた。
「うん。行こう。」
みこちゃんはさらにポカンとしている。俺らが絡んでるのが珍しいそうだ。
「まって今日みこちゃんフリー!?一緒にお昼食べよーよ!みんなも、いーい?」
「いいよ!心琴早く来てよ〜!」
「みことっちと喋るの久しぶりすぎて嬉しい〜!」
そこにすかさず望月さんと望月さんの友達たちがみこちゃんを呼び込む。
「え、あ、うん!屋上行ったらすぐ行く〜!」
ーーー
教室から出て数分後、俺らは校庭の端にあるベンチについた。そして、秋山くんが口を開く。
「なぁ、夕弦は心琴って付き合ってんの?」
は?
「違う違う違うそんなわけない!!!絶対ないだろ!!そんなこと!!!」
予想外すぎる質問にむせてしまう。
「違うんだ。それにしても、二人って最近仲良いよね。」
「隣の席だしね。」
やっと落ち着いてきた。はぁ。
「俺、心琴のこと振ったんだ。多分もう心琴から聞いてるだろうけど。」
「うん。」
でも、どうしてその話を俺にするんだ?
「心琴、元気そうか?毎日泣いてたりとかしてないか?俺、傷つけちゃったと思ってさ、すごくその、昔から言葉選びが下手で、心琴の気持ち全然気にしてなかったかもって今すごく反省してる。でも、夕弦が心琴に話しかけてくれて良かった。心琴の笑顔が戻ってきてて、心琴があんまり気にして無さそうで。」
僕は、話を聞きながらお弁当を食べる手を止めて秋山くんの目を見て口を開いた。
「秋山くんってみこちゃんのことが好きだったの?」
秋山くんはポカンとしている。
「だって、もう振ってから1週間も経つんでしょ?好きじゃなかったらそこまで気にしなくない?幼馴染だったら気にするものなの?告白されたことなんてないからわからないけど。」
「幼馴染であろうとなかろうと気にするよ。てかなんで夕弦はそんな俺に対して喧嘩腰なの?」
無意識でこうだった、、、ごめん秋山くん。
でも、、、
「自分の好きな女の子を振った男に対して優しくできるかよ。」
まって、、、今 “好きな女の子” って俺言った?
え、やばくね!?よりにもよって秋山くんに!
高校生活、終わる、、、?




