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隣の席の女の子と初恋

昼休み、屋上にて


「ゆーくん!今日風強くて寒いから人いないねー!」


「流石に寒すぎるよ、、」


「この子達か!ゆーくんが育ててるお花!可愛い!」


心琴ちゃんの方が可愛いよ!!と、心の中で叫ぶ。


「階段のとこでお昼食べない?流石に風強すぎるし心琴ちゃん飛ばされちゃうよ。」


「飛ばされるなんてそんな!そこまで私軽くないよ。でも確かに寒いしゆーくんの言う通り階段のとこで食べるか!」


といい、屋上につながる扉を閉めて、階段のところに二人で座る。


「今日、そうめんなんだよね。冬なのに。夏のが賞味期限切れちゃいそうでってお母さんが。風強いのに。」


「寒いけど夏の気分だね」


「昔は日向の家が貰ってくれてたんだけどね、、、」


「自分で自分の首絞めてる、、!」


「いただきまーす。」


「いただきます。」


「ゆーくんサンドウィッチじゃん。自分で作ったの?」


「うん、今日母さんが忙しいらしいから朝くらいは作ろうと思って。」


「良い子すぎる!!私食べる専だから料理できる人本当に尊敬する。」


「サンドウィッチ一つあげるからそうめん少しもらってもいい?」


「いいの!?もちろん!!二人で夏の気分だね〜」


そう言って目を輝かす心琴ちゃん。可愛い


「あ、あともう一つ渡したいものがあって、これ。」


「これ!今期間限定の苺味のグミじゃん!人気すぎてなかなか売ってないやつ!!本当にくれるの!?」


「うん。昨日帰る途中にたまたま見つけて。」


「ありがとう。本当嬉しい!」


これは本当の笑顔な気がした。気のせいかもだけど。


「こんなこと聞くのは失礼かもしれないけど、心琴ちゃんが秋山くんのこと好きになったきっかけってなんだったの?」


「あー、確かに話してなかったね。」



ーーー

10年前の春


小学校に入学してすぐの頃だったかな?


校庭で好きに遊んでいい時間があって、一人で砂場で遊んでたら日向が話しかけてくれたの。


「お山作ってるの?僕も一緒に作っていーい?」って


それまで友達なんてできたことがなかったから、本当に嬉しくて恋に落ちちゃったってやつ?


一緒にいる時間が長くなるにつれて、日向のいいところ、一人でいる子に話しかけてあげたり、困ってそうな子見つけたら何も言われてないのに自分から助けに行ったり、もうたくさん数え切れないくらい見つけちゃってどんどん好きになっていっちゃったの。沼ってやつ!


でも、日向は私のことなんとも思ってなかったみたい。ただの友達、幼馴染だって。


ーーー


「ちょっと長くなっちゃってごめんね。」


キーンコーンカーンコーン


「あ!ちょうどお昼休み終わった!教室戻らなきゃだね!ごちそうさまでした!ゆーくんお菓子、ありがとうね。残りも大切に食べます。じゃあ行こっか。」


僕はその時何も言えなかった。


何も。



何も。




ーーー


放課後


園芸部室にて


「ゆーくん来ちゃった!」


えへへ〜と笑う心琴ちゃん。

つい先日失恋した子とは思えない。

お昼休みに暗い顔してた子とは同一人物とは思えない。


「本当に入部してくれるんだ」


「先輩は?」


「部長はさっき図書室で本借りてくるって廊下にでてったよ。」


「ありゃ、ちょうどすれ違っちゃったのか〜帰ってくるまで待ってるか〜」


「タイミング合わなくてごめんね。」


「全然気にしなくて大丈夫だよ!ゆーくんと二人で話せる時間増えるし。」











「心琴ちゃんは、素敵な子だと思うよ。秋山くんがなんで振ったのか俺には理解できない。」


「え?」


「心琴ちゃんは心琴ちゃんが思うよりも百倍も、千倍も可愛くて、秋山くんと同じくらいのいい人だと思う。お礼をいつも言ってて、常に笑顔でいることを忘れなくて、自分がどんなに辛い思いしてても周りに気を遣わせないように明るく振る舞ってて、本当に世界一の女の子だと思う。この中には褒め難いものもあるかもしれないけど、僕は心琴ちゃんが、みこちゃんが頑張ってたことは誰よりも称賛していたい。でも、せめて、僕の前だけでは無理しないで欲しい。心からそう思う。」


「っ、、、」


「あっごめん。急に話出しちゃってほんとごめん。」


「っ、、いや、全然。むしろそんなこと言われたの初めてで、、嬉しいと言うか。


その、なんていうんだろ


えっと、、



もしかして、ずっと私のことを見ててくれてた?」








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