隣の席の女の子と帰り道
授業もホームルームも終わり、教室で。
「みこちゃーん!!!かーえろ!」
望月さんが心琴ちゃんに飛びついた。この子彼氏いるんじゃないの。
「ごめん。今日他の友達と約束しちゃってて、、」
「そっか、、じゃあまた今度帰ろうね!」
「うん、ごめんね。」
「ううん!全然!っていうか、私に彼氏ができたからってみこちゃん気使いすぎ!私は今まで通りに接してくれるのが1番嬉しい。」
心琴ちゃんからすると、今まで通りに接するの本当に苦しいだろうな。
「うん、ごめんわかった!」
「みこちゃんまた“ごめん”って言ったー!もうごめんもなしだからね!じゃあまた明日ね!」
「また明日」
手を振って秋山くんの方へ去っていく望月さん。望月さんって嵐みたいな人だな。。。
「じゃあ帰ろっか。」
心琴ちゃんが俺に笑いかける。作り笑いで。
「うん。」
「帰りどっかファミレス寄ってかない?」
「いいよ。」
「ここレストランね、今限定のパフェがあるらしくて気になってるんだ!」
「確かここ駅前にあったよね?行こっか。」
「やったー♪」
もしかしてこれ、側から見ればカップルに見えてるのでは!!?
2人で話しながらファミレスへ向かう。心琴ちゃんはどうやら甘いものが好きらしく、特に苺が好きなんだそう。確かにお昼にもらったお菓子も苺味のやつだったし、さっき見せてもらったパフェも苺がふんだんに使われているやつだった。苺ほ花言葉は“尊重と愛情”。まさに心琴ちゃんにぴったりだ。
「ついた!!あんま混んでなさそうだね。早帰りだったし!ラッキー」
2人で向かい合ってソファ席に座る。
心琴ちゃんは苺アイスパフェとドリンクバーを頼んだ。そして、俺は心琴ちゃんが迷ってた普通の苺パフェとドリンクバーを頼んだ。2人ともドリンクをとりに行って一息ついた後、心琴ちゃんが口を開いた。
「私さ、日向のことがずっと好きだったの。」
「うん。知ってた。」
「告白したんだけどさ、他に好きな人いるし、幼馴染は恋愛対象として見れないって言われちゃって、、」
「お待たせしました苺アイスパフェと苺パフェです」
変なタイミングで届いたパフェたち
「ありがとうございます」
こんな中でもお礼を言っている心琴ちゃんすごく素敵な人だなぁ、、
「ありがとうございます」
俺も言った。
「ごゆっくりお過ごしください」
会釈をしてまた話し出す。
「ひどいと思わない?昔はみこちゃんみこちゃーんって追いかけまわしてきてたのに今はもう他の子に、」
いちごを一口食べる。
「中学生の時はさ、ずっと違うクラスだったからクラスが変わる前に告白しようと思ったの。なのに振られて、、」
泣き出した心琴ちゃん。
「うん。」
「やっぱり男の子って小さくてうさぎみたいでぴょこぴょこしてる子が好きなのかなぁ、、、どう思うゆーくん!」
ゆーくん!????困惑しつつも答える俺。
「え、えー、、と、そんなことないよ絶対。身長差って15センチくらいがいいんでしょ?秋山くんと心琴ちゃんってそのくらいじゃない?」
「最初戸惑ったから絶対嘘だ!!!!」
喚きながらもアイスを頬張る心琴ちゃん。可愛い。
「そんなことないよ。」
ゆーくんに戸惑っただけだし、、
「どうしたらいいんだろう、、私、、紅葉ちゃんに告白したこと言ってないし、、」
告白したこと言ってなかったんだ、、だからあんなにたくさん絡まれてたのか。
「これから困ったら俺のこと頼りなよ。失恋って一人でもやもやしてるだけじゃずっともやもやしたままでしょ?人に話したほうがすっきりするって。」
「ゆーくんっっありがとう」
すごく泣いてる心琴ちゃん。ずっと泣きたかったんだろうな、、
「苺、あげるからとっていいよ。」
「いいの!?ありがとう」
泣きながらも目を輝かす。表情が変わりやすい心琴ちゃんが大好き。
そこから色々と話してすっかり時間がたった。
「家、送ってくよ。」
「いいよいいよ。一人で帰る!」
「泣いた後の女の子は心配だから。」
本当は心琴ちゃんだから心配。
「いいの、、?ありがとう」
よし勝った。
「家、こっちの方なんだね。」
「うん!近くに植物園があってね、、小さい頃はよく日向とも遊びに行ったんだ、、」
少し涙ぐむ心琴ちゃん。
「もうまた自分の首を自分で締めてる、、」
「ゔゔ、、、ってかゆーくん家どこの方なの?」
「植物園の先の方」
「え、めっちゃ近いじゃん。明日朝学校一緒に行かない?っと、その前に連絡先交換しよう」
「行こう。ちょっと待っててスマホ出す。」
「ありがとう。色々と。迷惑かけちゃってるよね。」
「そんなことないよ。俺がしたくしてるだけだし」
そう言ってスマホを見せる。
「よし交換できたー!これでいつでも話せるね!」
「ありがとう」
「全然こちらこそだよー!家ついた!ありがとう!また明日、お話ししようね!」
「うん。こちらこそありがとう。じゃあまた明日。」
「気をつけてかえるんだよー!」
「うん。わかってる。」
「またねー!」
そう言って手を振る彼女はさっきまで泣いていたとは思えないくらいの笑顔だった。その笑顔の奥には悔しさや、悲しさとかそんな暗い気持ちもあらように見えた。




