隣の席の女の子とお返事
「先輩、かっこいいね。」
みこちゃんは言葉をこぼす。
「今頃、お返事してるんじゃない?」
俺は屋上の風景を思い浮かべる。
「今日、優唯先輩園芸部来るかな〜」
「どうだろうね。そのまま帰っちゃいそうな気がする。」
俺らは今、部室でぼーっとしている。本当は屋上の水なら当番なのだが、屋上で東雲先輩が返事をしているため、気を遣っているのだ。屋上で告白の返事だなんて青春だなぁ、、、
コンコンコン
「失礼します。」
天野先輩が部室に入ってきた。
「ひなこ先輩!?もしかして今日部活でしたか!?」
みこちゃんが慌て出す。
「あ、今日はお休み!今回は全然違う用で。」
もしかして五十嵐先輩の告白の件だろうか。
「その。優唯ちゃんって今どこにいるか知ってますか?」
東雲先輩を探してる、、?みこちゃんも驚いた表情だ。
「優唯ちゃんと2人でお話ししたくて。」
まぁ、嘘つくのも悪いし、
「優唯先輩は今、屋上で告白の返事をしています。」
正直に言った。
もっと驚いた表情になるみこちゃん。どんな表情で可愛いのはずるすぎる、、、
「そっかぁ。帰ってくるかなぁ。」
そう言って微笑む東雲先輩。少し悲しげ。
「どうでしょうか。」
そんなに踏み込むのも良くないかと思ったから少しそっけない返事。
数分間、沈黙が走る。
静寂を切ったのはみこちゃん。
「日奈子先輩は桜介先輩に告白しますか?」
なんと踏み込んだことを、、俺の気遣いを無下に、、でも、そんなみこちゃんも好きだ。
「うーん。今はしないかな、、この関係を続けていたい。優唯ちゃんとも、桜介くんとも、このままでいたかった。でも、桜介くんが優唯ちゃんに告白しちゃったから変わっちゃうのかなぁ。2人は付き合うのかなぁ。。」
しょぼんとなる天野先輩。この人何しても絵になるな。まじで大和撫子。世界三大美女をもう一つ枠作って天野先輩を入れよう。
そんなことより、せっかく信頼して相談してくれているのに俺がこんな人でごめんなさい。
「優唯先輩は断るって言ってましたよ。」
「そうなんだ。断っちゃうんだ。なんか私は桜介くんのことが好きなのにさぁ。一番は桜介に幸せになってほしいから。桜介、振られるんだ。ふふっ。かっこわるっ」
軽く微笑む天野先輩。やっぱり悲しげ。でも、幼馴染って感じがして素敵だ。
「ただいま。」
扉がいきなり開いた。東雲先輩だった。
「日奈子!?なんでここにいる!?」
「優唯ちゃんとお話ししたくて。一緒に帰らない?」
少し暗い表情だった東雲先輩は明るい表情になる。
「もちろんだ。」
いつもお読みいただき誠にありがとうございます。(深いお辞儀)
次回から2話連続で番外編になります。
今後ともどうぞご贔屓にお願いいたします。(深いお辞儀)
next→園芸部の女の子と吹奏楽部の女の子




