表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
推し事は有給休暇として認められません  作者: 葉方萌生


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

9/20

□上司・深海勝へのインタビュー(2025.12.4)

 なあ、もしかしてお兄さん、またあの件で取材?

 はあ……。連日取材、取材で仕事が進まなくて困ってるんですよ。いや、分かってますよ。部下の秋葉さんが亡くなって、私自身心の整理がつかないんです。そんな中、こうして何度もインタビューをされて、ちょっと参っているというか……。彼女を弔う気持ちがあるからこそ、もうゆっくり眠らせてやってほしいんですよ。彼女の死に事件性があるわけでもないでしょ? だからほら、あまり事を荒立てすぎないようにしてほしいものです。


 秋葉さんの有給についてですか。

 他のメンバーも言っていたと思いますが、うちでは勤怠は全部社内システムである[勤怠ねっと]を使っているんです。そこで、三日前までに有給申請すればいいことになっています。それを、私がチェックして承認するという流れです。


 で、あれですよね。

 彼女が上司から『推し事は有給休暇として認められない』と言われたと発言したそうじゃないですか。

 いやね、確かに言いました。そこは認めます。でも、冗談だったんですよ。その時彼女がちょうど推し活?って言うんですかね。それを始めたみたいで、世間話程度にいろいろ話してくれていたんですけど。話している間、彼女が明らかに自分の世界に入り込んでいるみたいで、ものすごく没頭しているんだなと感じました。で、『今度有給使ってライブに行きたいんです』と笑いながら言われたもんで、ちょっと冗談で『推し事は有給休暇として認められないんだぞー』とこっちも笑って返しただけです。『ええ、そうなんですか?』と、秋葉さんのほうも多少驚きつつ、でも冗談だと分かっているような口ぶりでしたよ。推し活のことを“推し事”と表現したのは、もちろん“お仕事”に掛けていますよ。言葉遊びをしただけなんですけどねえ。

彼女が私の発言を真に受けていたなんて知りませんでした。


 彼女と親しい人間関係について?

 うーん、私はほら、異性で年齢も離れているから、彼女の人間関係についてはそこまで……。

 同期のみんなとはそれなりに仲が良かったし、特に一つ上の東野とは懇意にしているようでしたけどね。恋人と学生時代の友人関係についてはあまり。

 でも、亡くなったときにメモがあったんですよね。

『あのひとのところへいく』って。

 彼女のご両親は健在だし、兄弟はいなかったと思いますよ。その辺は間違いないです。

 だからやっぱり恋人じゃないですか?

 後追いなんて、優秀な彼女がどうしてどんなことを……。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ