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戦闘能力(2)

スライム相手に苦戦してた勇者、旅人、盗賊の事を思い出しチームでまともに戦えるのが自分と魔法使いしか居ないことを思い出したレヴェル。


なので神さんの助言で仲間を増やすことにしたレヴェルはチンピラのような人物に声をかけられとりあえず勧誘した。


すると人助けなら、と了承され新たな仲間が増えた勇者チームであった。


その新たな仲間となった人物はチンピラ的雰囲気が有りつつ、優しさ等を持つ常識人的な立ち位置を持つであろう人物であった。


だが名前はまだ知らないので仲間Aと呼ぼう。


しかし仲間を集めるのに歩いていたレヴェルは後々後悔するのであった。


そしてこの後まさかの展開になるのであった。



「仲間増えたのは良いけどあの人の名前分からないし集合時間を決めるの忘れてたしめっちゃミスっちゃったよ」


「ちょっとそこの人」


「?」

「もしかして俺の事?」


「そうです」

「聞きたいことがありまして」

「ここの近くで勇者様一行が居るとお聞きしまして」


「そりゃ運がいい」

「自分こそが勇者の仲間のレヴェルです」

「もしかしてお兄さん、サインが欲しいの?」


「そうか...」


その瞬間、まさに光速と言っていいほどの攻撃がレヴェルを襲った。


しかし速すぎて剣での斬撃、槍での突き、拳でのパンチ、他にも色々あるがどのような攻撃だったのか認識出来ないほどの素早さであった。


だがその攻撃を全く動かずにただ後ろにそのまま移動したとしか言えない行動をした。


相手は思った、自分は攻撃するときにどのような攻撃か分からない程の素早さを持っているが攻撃したというのはバレてしまう。


腕の動きを察知されてしまうのは仕方がないと思っていた、何故なら相手は反撃する隙も無くやられてしまうのだ。


今までの敵達はその程度の強さしか持っていなかったため自分を誇っていた。


しかし今相手をしようとした奴は動きを認識できなかった。


避ける前の腕、足、頭や目の動きと避けた後の動きの違いが無かった。


まるで相手の居場所が元から避けた後の場所に居たかの様に。


「な.........あ.......ど...どういう事だ?」

「お........お前.....避けたのか?」


「攻撃をしたという事は敵」

「敵に自分の事をわざわざ教える真似はしない」


「俺は魔王軍偵察部隊3番隊隊長」

「名前は無い」


「?」


「俺は生物では無く魔王軍13魔星のうち7魔星の位にいらっしゃる方に作られたという事だ」


「で?」

「なんでそんな事言っちゃったのさ」

「今言った中に敵に知られたくない情報が知られたらまずいんじゃないの?」


「お前のさっきの行動がなんだったのか知りたくて俺の情報と等価交換で教えて欲しくてな」


「それを今知ったから既に意味無いのでは?」


「教えてくれないのであればそれでいいさ」

「俺はお前に叶わないことはわかったがどうしても知りたいから戦いを続けて解明し、仮に死ねば俺の視覚情報のデータが魔王軍に行き渡るだけだ」


「そうなれば他のやつが俺を全力で狙いに来るって訳か」

「まぁ教えてくれたし無駄な殺生するよりその方がマシか」


「そのお心遣いありがたい」


「まぁ行動を変えたってだけ」


「......?」


「えーっとね」

「例えば左右に二つの道があるとするじゃん?」

「そして左に行くと一つの人生が始まる」

「右に行くともう一つの人生が始まる」

「その二つの人生が出来ると色々な出来事が起きる」

「例えば左に行くとコケて足を怪我する」

「右に行くと何も起こらない」

「すると左に行くとコケずに怪我をしない運命が出てくる」

「様々な運命が出来る中で途中で別の運命に変えることができる」

「その中で自分の立ち位置が君より少し離れてる場所にいる運命に自分だけ入ったって訳」


「なるほど」

「しかしどうやって習得したのだそんな能力」


「色んなものを作れる能力でちょちょいのちょいってやって」


「そうか」

「だが戦闘能力で勝てるとでも?」

「パワー、スピード、反射神経、全てを上回ってる自信が?」


「余裕で勝てるよ?」


「先に言っておくが俺は」


「まだ本気を出してないって?」

「そんなのわかってるよ」

「今まで自分より強い奴を相手にしなかったから手を抜いてたんでしょ?」

「余裕で倒せるって思ってたからあんなに遅かったんだね」


「まぁ今は見逃してあげるよ」


「貴様っ!俺に情けを!」


「残念ながら違うよ」


「......ならどういう意味だ?」


「まぁ正直言うとちょっと焦ったよ」

「気を抜いてたからどういう攻撃だったのかも分からなかったし」

「このまま成長すればかなり強くなるし」

「君もどうせなら自分の限界を見てみたいんじゃない?」


「......期待している、そう言ってるのか?」


「かなりね」


「そうか......」

「なら成長するからそれまで待っててくれるか?」


「待っておくから見逃してやるって言ったの!」


「そうだったな」

「ありがとう」


正直初めてだった、自分は元より強いと思っていたが7魔星様には見向きもされなかった。


何故なら7魔星様は自分より強い生物を作っていたが俺は弱いと言う事で見限られ、偵察部隊の隊長をしているを


だがあいつは...あの人は自分より弱いはずの俺に期待してくれた。


ここまで嬉しいのは初めてだな♡

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