結果
開始と同時に戦闘部隊と戦闘補助部隊隊長がレヴェルを囲んで構えた
戦闘補助部隊隊長は魔法部隊の補助をしながら戦闘態勢をとった
戦闘補助部隊は戦闘部隊及び隊長に常時戦闘補助能力を付与させ続けていた
魔法部隊は味方に対する防御魔法陣を生成した直後それぞれが得意とする攻撃魔法をレヴェルにロックオンした
今までの部隊及び隊長の行動は10秒かかったのにも関わらずレヴェルは全く動かずにその場に居た
「約10秒」
「ここまでの時間があるのにも関わらず全く動かないとは...」
「作戦を考えてるとかじゃねーのか?」
「人数は約130名」
「それに敵の強さも分からない状態だから下手に動くのはやめた方が良いと考えたんだろうな」
「確かに隊長の二人は他のやつより異様な雰囲気があるからな」
「あながち間違っちゃいないがたった10秒で名案を思いつけるか?」
するとレヴェルが言った
「一つ言ってやる」
「真っ先に動き出した者から抹殺する」
被害者が出るのは皆わかっていた
何故ならいきなり第3魔星に選ばれた人物と戦うのだから
しかしいざ自分が先に動きだすとなると死への恐怖が一気に溢れ出し動くことが出来なくなる
それは隊長である二人も考えていた
何故なら相手の実力は未知数、もしかしたらとてつもない程の強さを持っているかもしれない
仮にそうでなくても実力の見る目がある第4魔星様がわざわざ勧誘したのだ
勝てたとしても間違いなく被害はとてつもないだろう
するとレヴェルは言った
「こいつらがあと20秒動かなければ戦闘不能状態という事で俺の勝ちでいいよ」
その発言を聞いた隊長や各部隊の者達は不思議に思った
『俺の勝ちでいい』
普通なら『自分の勝ちでいいか?』と問いかけるはずだ
『俺の勝ちでいい』ならいわゆる負けるチャンスをあげているという事か?
ならば自分達は生きるチャンスを貰っているということか?
するとスロッガルが言った
「それでも良かろう」
「だがもしそいつらが貴様に攻撃を仕掛けなければ...」
「そいつら全員を殺す」
それを聞いた途端部隊全員と隊長達の血の気が引いた
動いたら殺される可能性がある動かなければ殺される
ならば生きるチャンスが少しでもある第3魔星に攻撃するしか生きる選択肢は無い
そう決断した途端レヴェルが言った。
「お前がこいつらに攻撃を仕掛けた瞬間こいつらを守る為に貴様を敵を敵と見なす」
理解出来なかった
何故わざわざそんな事を?
「理由を聞こうか」
「見逃したのにお前が俺の行動を無駄にするのがイラつくだけだ」
「わざわざ自分の行動が無駄になるのを黙って見てるなんて嫌だね」
「それに無駄な殺生はしない」
「他の奴にもさせる訳にはいかない」
「だから守る」
それを聞いた途端皆が戦闘態勢を解除した
今まで魔王軍に居て一度も感じたことの無い安心というものが湧き上がった
なぜかは分からなかった
初対面の第3魔星の言ったことを聞いて皆が安堵した
「動き出したら抹殺するって言ったけど...」
「まぁちょうど見て無かったから...」
「まぁセーフでいいや」
「戦ってこの私に勝てると?」
「序列では俺が上」
「実力によって序列が上がるなら俺が勝つのは当然では?」
するとスロッガルが諦めた表情で言った
「わかった」
「認めよう」
そうして全員が20秒間動かずにそのまま勝敗が決まった
「全員が戦闘不能状態となったのでこの勝負」
「第3魔星様の勝利です!」
それと同時に魔星の4人と魔王が元の会議室に瞬間移動した
スロッガルが呆れた表情で言った
「貴様、元よりあいつらを殺すつもりなんて無かったな?」
「貴様はさっき無駄な殺生はしないと言った」
「他にも勝つ方法はあるからあいつらを殺すこと自体無駄な殺生となるなるはずだ」
「別に殺さなくても勝てる方法なんていくらでもあるから無駄だし」
「それに殺したとしても全員生き返らせるさせるつもりだったんでしょ?」
「テストにしちゃ人数が多いし」
「さっきあんたが『全員を殺す』って言った時殺意が全く無かったもん」
するとヴェイルとリーヴェンが言った
「「いや普通に焦ったんですけど!!」」




